闇祓 (角川文庫) [Kindle]

  • KADOKAWA (2024年6月13日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 面白いけれど、最初から怖い怖い・‥‥
    怖いけれど読み終わらないことには。
    どんどん怖くなっていくけれど、最終はきっと、
    うまく行ったのか‥…と思うことにしました。

    でも始まりはきっとそこここに散らばっています

  • 闇に取り込まれ魂をそして身体を滅ぼしてゆく人々を描く5篇
    非日常との間に境目のない日常、いわばすぐ隣りにある“普通”が舞台の展開に恐怖感と戦慄度も倍加
    言葉と行動
    そう、ほとんどの恐怖は特別な武器でも手段でもなく
    こんな普通の言葉と行動によって生み出されるのだと

  • 辻村深月著『闇祓』。非常に引き込まれる作品だった。面白かった。

    舞台は学校、団地、職場といった私たちの日常の延長にあり、登場人物たちの人間関係や心の葛藤が丁寧に描かれている。この小説の中心テーマである「悪意」は、特別な存在がもたらすものではなく、私たちが誰でも持ち得る感情として描かれている点が印象的。それが「闇ハラ」という概念として具現化され、日常の中に潜む恐怖や不安を見事に表現している。

    「闇ハラ」とは、自分の事情や感情を一方的に押し付ける無自覚な加害行為のことを指している。この描写は、「自分は被害者であるだけでなく、もしかしたら加害者になっているのではないか」と気づかせるきっかけにもなり、単なるホラーを超えた社会的なテーマを持った作品だと感じた。

    特に物語の最終章では、序盤から巧みに張り巡らされた伏線が一気に回収され、登場人物同士のつながりや隠された秘密が明らかになる展開に圧倒されました。この緻密な構成には一種の爽快さも感じた。

    また、作品全体はフィクションでありながら、日常の些細な違和感やエピソードが非常にリアルに描かれているため、読者に「こんなことが現実でも起こり得るのでは?」と思わせる力がある。「闇ハラ」という新しい切り口の斬新さと、読後感の余韻が長く残る点が特に印象的だった。ホラーが苦手でも手に取りやすい作品だと思う。

  • 面白かった!

    第一章転校生 
    第二章 隣人
    第三章 同僚
    第四章班長
    最終章 家族
    エピローグ

    第1章を読んでいくと、あれ?恋愛系の話かな?って思ってたら怖い展開になっていくからヒヤッとする。
    個人的には第二章で団地のママ友たちのお茶会場面は読んでいてしんどかった、、、。
    自分の闇を人に押しつける闇ハラ、、、恐ろしい。

  • 闇ハラスメント…か。
    自分の中の闇を、闇と自覚することなしに巻き散らかしている人間は確かにいる。いや…自分自身も多かれ少なかれ闇を人に擦り付けてたりするんじゃないかとも思う。
    人間ってあっという間に他人の思想に取り込まれてしまう弱い生き物なんだよね…

  • 前半は読み進めるのが辛くなるようなイヤミス的エピソードが続くが最終章でグッと引き込まれた。
    解説でわかったけどホラーなんだね。
    ホラーってあまり読んでないかも。

  • 面白いんだけど、悪意の連鎖のパートが長くてちょっと重かった。
    スッキリするするタイプ好きにはウーンってなった。

  • 日常生活にある様々なハラスメントを、異能系ホラーとミックスさせていて面白い。ホラー部分はしっかり怖い。
    章ごと別々の語り手による短編集だが、少しずつ話がリンクされていることがだんだんとわかり、読む手が自然と進んだ。
    まだまだ続編を作ることができそうな結末であり、今巻でもう少し異能のシステムについての言及があるとよかった。

    嫌悪感を感じる細やかな心理描写が本当に上手な作家さんだと感じた。

  • 元々気になっていたのと、サイン入り文庫本を見つけることができたので購入。初の辻村先生作品です。
    ですが、自分にとっては全然楽しめませんでした。
    ファンタジーっぽさがあり、そこが自分には刺さりませんでした。
    短編集かと思いきや徐々に話がつながっていき、3章辺りから自分の中では面白さが巻き返してきた感はあったものの、そこからまた失速しました。そこからは読む気が起きず読了まで相当時間を要しました。
    「あぁそうだったんだ」とは思うものの、本当にそれだけで大きな驚きにも感じれなかった。

  • ホラーというジャンルではあるが
    超常的な現象はほとんど起こらず
    心理的に追い詰め人の心を支配していく
    人間と言葉の恐ろしさを焦点にした怖いお話
    一番怖いのは人間だよねを実感させてくれる
    人の心を揺さぶる小説を書いて来た
    辻村深月さんだからこそかけるホラー小説だと思いました

  • すごく面白かった!

    現実にもありそうなことから始まって、普通の小説なのかなと思ったら、ダークファンタジーなんだな。

    ほんと、現実にもいる。
    正しい、否定できないことを押し付けて、追い詰めてくる人。

    今、娘が不登校気味だけど、担任を思い浮かべてしまった。

    自分を保つのは難しい。
    竹藪があるといいのね(´-`).。oO
    現実には、そんなよりどころになる場所があるといいのかもね。

  • 世に蔓延る数々のハラスメントの中にあるとか?ないとか?という超常現象が引き起こす闇ハラ。これは虚構なはずだと理解してるのに、読み進める程に現実味が増してくる。共感。
    オカルト視点で気になる箇所はあっても、確かな文才が為にページをめくる手は止まらない。
    最高、そしてサイコだった。

  • このストーリーに書かれているような闇言動を経験したことある、と思い、納得いくことがあった。一方、自分が闇を振り撒く側の言動が過去にあったのでは?と不安にもなる。自分の嗜好癖をよくよく気をつけたいと思った。
    短編集?と思ったスタートが、どんどん連鎖して最終章で一気に回収。一気読みして面白かった。
    なんとなく、ハリーポッターを思い出したのは、私だけでしょうか?

  • 『闇祓』は、辻村深月によるホラーミステリー長編で、人々の心に潜む「闇ハラスメント(闇ハラ)」をテーマにしている。物語は5つの章から成り、それぞれ異なる視点で進行するが、最終的に一つの真実に収束する。
    第1章: 転校生とストーカー
    高校生の原野澪のクラスに、白石要という転校生がやってくる。要はクラスに馴染まず、澪にだけ執拗に接近し、家に行きたいと迫るなどの行動を取る。澪は先輩の神原一太に相談し、彼と親しくなるが、要の行動はエスカレートし、「一太と別れろ」と迫る。最終的に、要は一太を「祓い」、一太と澪の親友・花果は行方不明となる。
    第2章: 隣人トラブルと新たな友人
    澪の隣人である杉山家の騒音問題が深刻化し、家族は疲弊する。クラスメートの田中光と親しくなった澪は、光の助言で地域の支援を得て、杉山家の問題解決に取り組む。最終的に、杉山家は地域コミュニティと再びつながりを持つようになる。
    第3章: 新たな挑戦と不安
    澪はカフェでアルバイトを始め、学校との両立に悩む。同僚や友人のサポートを受けながら、彼女は自己成長と協力の重要性を学ぶ。特に、カフェのベテランスタッフとの交流を通じて、自己効力感を高めることに成功する。
    第4章: 試練と成長
    学校の文化祭での劇の準備を通じて、澪はクラスメートとの協力やリーダーシップを発揮する。一方、カフェでは新しいスタッフとの協力が求められ、彼女はリーダーとしての役割を果たす。これらの経験を通じて、澪は大きな成長を遂げる。
    第5章: 新たな挑戦と未来への道
    澪は進路選択の時期を迎え、接客業への興味から人と接する仕事を目指すことを決意する。家族の理解とサポートを得て、彼女は未来への道をしっかりと見据え、新たなスタートを切る。

    物語を通じて、「闇ハラ」という人間関係の中での悪意やハラスメントが描かれ、それに立ち向かう人々の姿が描写されている。特に、白石要の存在は、澪にとっての試練であり、成長のきっかけとなる。また、家族や友人、地域社会との関わりを通じて、協力や理解の重要性が強調されている。『闇祓』は、日常に潜む悪意や人間関係の複雑さを描き出し、読者に人間の心理や社会の在り方について深く考えさせる作品である。

  • ハラスメント、マウンティング、承認欲求、自己顕示欲、妬み、等々、本当に身近にいるような人の嫌な部分がこれでもか!と、てんこ盛り。要くんのキャラとファンタジー要素で少し薄められてるけど、そうでなければ心の闇がリアルすぎて結構こたえるかも。団地のママ友の話とか、作者は女性の内面を描くのが本当に上手い。

  • 読みやすくてグイグイ読んでしまった。
    最終章に近づくにつれ、今までの話との関連性が少しずつ見えて面白かったのだけれど、最終章のネタばらしでは、ちょっと呆気なかったかな、と。
    ただエピローグが秀逸。
    フィクションのファンタジーホラーが一気に現実味を帯びて、すぐ隣で笑っているかんじ。

  • 凄い。
    その一言に尽きる。

    最終章の伏線回収が凄すぎて後半ずっと圧倒されてた。

  • 闇ハラスメント。略して「闇ハラ」。
    いつの間にか心の隙間に入り込んできて最後は支配しようとする人っているよねとか思いながら読み進んだが、最後はかなり怖かった。
    ターゲットにされた人達が精神的な攻撃に少しずつ追い詰められて行くのが読んでいて辛かった。
    家族の構成員は入れ替わってしまっても同じ家族(というか一族)が他の人を破滅させ続ける。
    辻村深月さんらしく、心の闇を描いていてとても面白かった。

  • まあまあ

  • 久しぶりの辻村さん作品
    いやぁ、面白いけど怖い
    死ぬまではいかなくても、こういう人っているよなぁと
    気づいた時点で距離を置くしかない

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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