死んだ山田と教室 [Kindle]

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  • 本 ・電子書籍 (322ページ)

感想・レビュー・書評

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  • ○『死んだ山田と教室』
    ○金子玲介(著)
    ○青春小説
    ○2025年本屋大賞ノミネート作品
    ○Audible にて
    ―――――――――――――
    (あらすじ)

    クラスの人気者の山田が突然交通事故で亡くなる。

    二年E組のクラスメイトたちは悲しみにくれていた。
    担任の先生は皆の悲しみを和らげようと席替えを提案した。
    ところが、その直後、教室のスピーカーから死んだはずの山田の声が響き渡ってきたのだ。

    声だけになった山田との不思議な日々が始まり、彼の存在がクラスメイトたちの心にどれほど影響を与えていたかが明らかになっていく。

    友情や青春の大切さ、生きる意味を問いかける感動のストーリーが描かれる…
    ―――――――――――――
    (魅力)

    山田の突然の死は、クラスメイトたちに深い悲しみをもたらした。
    しかし、その悲しみの中で奇跡が起こった。
    教室のスピーカーから山田の声が流れ始め、彼との秘密のコミュニケーションが始まる。

    この斬新な設定に、読者は一瞬で物語に引き込まれるだろう。

    教室の雰囲気が一変し、この不思議な日々を通じて、登場人物たちの体験が人とのつながりの大切さを教えてくれる。

    セリフが多く、軽快な男子学生特有の会話が展開され、思わず笑ってしまうシーンもたくさんあった。

    さらに心を締め付けるような真実や痛みも…
    このような人間関係は、リアルな現実とリンクしていると感じた。
    人生は良いことばかりではない。
    内容はなかなか残酷だった。

    山田がクラスメイトたちや彼と関わった人たちの心の中にどのように生き続けているのか、彼の存在が徐々に明らかになる過程は興味深いところ。

    物語が終盤に差し掛かり、山田がどのように消えるのかが気になるところだろう。

    その瞬間には、胸を熱くさせる感動があふれ、生きることに対する問いかけを受け取るはずだ。

    友情の深さや青春の切なさ、そして生と死の境界を感じさせるラストは圧巻だった。

    心の震えをもたらすインパクト大な結末が記憶に深く刻まれることだろう。
    ―――――――――――――
    (ひとこと)

    青春の光と影が巧みに描かれていて、生きる意味や友情の大切さを再確認させてくれる一冊でした。

    斬新な設定に衝撃を受け、心に響く会話や、感動的なラストシーンが見事。
    この作品が、多くの人に愛される理由がわかります。

    人生の意味を深く考えさせられ、心を震わせる素晴らしい体験ができました。

    • shintak5555さん
      ちみるさま
      死んだシリーズはあと2作あります!
      是非ともちみるさまレビューを拝見したく思いますので、よろしくお願いいたします(^.^)

      レ...
      ちみるさま
      死んだシリーズはあと2作あります!
      是非ともちみるさまレビューを拝見したく思いますので、よろしくお願いいたします(^.^)

      レビューが綺麗にパラグラフで区切られて、ロジカルライティングされてるので、めっちゃ読みやすいですし、すっと頭に入って来ます!
      素晴らしいです!
      2025/02/27
    • ちみるさん
      はじめまして、Shintak5555さん。
      レビューについてのお言葉、恐縮です。
      ありがとうございます☺

      金子玲介さんの「死んだ」シリーズ...
      はじめまして、Shintak5555さん。
      レビューについてのお言葉、恐縮です。
      ありがとうございます☺

      金子玲介さんの「死んだ」シリーズがあと2作あるのですね。
      それはとても楽しみです!
      追々読んでレビューしてみたいと思います。
      ご期待に添えるかわかりませんが、よろしくお願いいたします
      2025/02/28
  • 高校二年生の山田が交通事故で突然死んで、教室のスピーカーに憑依するという、かなり突拍子もない設定。
    人気者の山田はスピーカーになっても明るく、クラスの男子たちは山田復活を喜び、生きていた時と変わらず会話し、山田の誕生日にサプライズをしたり、とにかくあったかくていい奴らで、前半笑いながら読んだ。

    みんなに惜しまれて涙の別れをして天国に旅立っていくのがお決まりのラストなんだろうが、そこは違った。 
    みんな冷たいじゃないか、でもそうなるんだよな、つらいな…。
    和久津はいいやつだな、山田を忘れないで戻ってきてくれて、と呑気に思っていたが、他のサイトで他の人の感想を読んで目から鱗だった。
    死んだ人を悼むということは、死を受け入れて自分の中で消化すること、そして自然に死んだ人を忘れていく。
    和久津はそれができなかったから、生きてるか死んでるかの違いはあるが、山田と同じ呪縛霊とも言える、と。
    そんな奥の深い話だったのか。

    山田が両親を教室に呼ばなかったのは正解だな。
    声だけでも生きていると思ったら、悲しみの深さゆえ、いつまでも忘れないで、心に呪縛霊を宿したまま死んだように生きていくんだろう。

    山田の長い時間過ごした闇の中と、ずっと心に宿していた闇を思うと、笑えない話だ。
    前半のテンポ良い高校生の会話と、反するような後半の喪失感と寂寞とした世界、深い話だった。
    この作品にぜひ本屋大賞を取ってほしい。

  • 高校生の青春をもう一度体験したような読後感がありました!
    オープンに下らない下ネタを連発したり、女子への耐性がない人だらけの感じが男子校感満載でずっと面白い笑
    死んだことで教室のスピーカーに閉じ込められた山田とそのクラスメイトの楽しい時間が、徐々に時間という不可抗力により変化していく展開は、誰しもが青春時代に経験してる現実と重なるのかなと感じました。

  • めちゃくちゃ面白い。
    どうしても、途中で止めることができなかった。
    前半の若さ溢れる愛すべき馬鹿馬鹿しさと、後半のコントラストもすごくいい。
    笑いながら泣いてしまったよ……山田。

  • これも、映画化されました。
    メフィスト賞受賞作です。
    菅生新樹さんも、良い役者さんですね。
    男子学生達のわちゃわちゃ感と友情、良いなあ。
    生まれ変わった山田と和久津がどこかで出逢えて、
    この間柄がずっと続く世界があったら幸せだなあ、と思いました。
    そんな続編も読んでみたいです。

  • 設定がまず、泣けるのでは?と感じ、即座に購入に走る。男子校生達の馬鹿馬鹿しくも愛すべき日々の
    ノリであろう本作は正直、私には全く響かなかった。そして、全く泣けなかった。というのも、作中繰り広げられる、会話劇を楽しいと感じられなかったこと。これは私が歳を重ねたことによるものか?
    若い人の感想も気になる。

  • 話題になっていたので読んでみたけど
    うーん…
    おばちゃん向けではないようです^^;

  • 間違いなく青春小説で学園小説だ。

    高校生男子のバカっぽさもそこかしこにあふれていて、とても微笑ましい。そして泣ける部分もあり。

    終わり方は、個人的にはもうちょっと楽しい感じでもよかったのかな~と思うが、これはこれで良いのかな。

  • 最初は男子高校生の軽い日常かと思ったら最後に泣いてしまった。
    生きてるっていいね。

  • オーディブルにて読了


    ミステリだと信じて疑わずに読み始めて
    なぜか勝手にどんでん返しなんかを期待して読みましたが
    もちろん、とんだ勘違いでした。笑

    なんでミステリだと思ったんだろ…笑


    男子校のわちゃわちゃ感、
    シュールでしょーもない感じがよかったです

    最後まで、
    「本当の山田ってどんな人なんだろう」
    と考えながら読むのが楽しかったです

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