リーマンの牢獄 [Kindle]

  • 講談社 (2024年5月16日発売)
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本 ・電子書籍 (435ページ)

感想・レビュー・書評

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  • リアリティあり。実話なので臨場感ある。
    ここから何を感じるかは人それぞれだが、読んでよかった。

  • kindle本。本屋でみて題名がなかなかのものだったので、読みました。
    さて、リーマンショック。自分も実際にその時代をすごした訳ですが、そのさなかにこんなことが起きていたとは。。。ということを当事者が書くってすごいな!が率直な感想です。正直、その心理があまりよく理解できませんが、リーマンをはじめとする米国金融機関が当時、不良債権化するであろうサブプライムローンを証券化して販売するという、これまた常人には理解しがたいことを行っていたことを考えれば、主人公がやったことも同様であるともいえる。。。ということかな?しかしこの手のマネーゲームというかなんというかわかりませんが、すごい世界だなあ。。とは思います。自分がそこに入ろうとは思いませんが。

  • 著者に共鳴する点はほとんどないが、彼の山一証券入社からその破綻後のバブルな時代に乗った世界からそれを維持するために犯罪に走ったプロセスが同時代を生きてきたこともあり経済の裏面史としてよくわかる点もある。
    特に岩井克人のコメントのように本作が個人の視点から金融を再考させるテキストとして考えることもできるし、そこに実体経済を維持するために個人のモラルが不可欠であるとはは当たり前すぎるが欲望の魔力の強さも反面教師として理解できる素材だ。

  • 巨額詐欺事件で逮捕された回顧録
    山一証券でキャリアをスタートさせそこからの出所するまでの話だがあまり反省している印象は受けない

  • 2024、5、26 サンジャポ特集

    ⬆️読みたいと思ってからかなり時間がたったんだなぁ。図書館でかなり待ち。

    金融業界の内情と、その中にある一人の男の生きざまを、謎のアバターとの対談形式で追っていく。

    あとがき読んだら、これは刑期が終わる前に書かれた膨大な量の手記をグッと切り詰めて織り成されたものらしい。すごい熱量。

    地位やお金に対する欲もあり、女性とも遊んでいたみたいだけど、家族とはそこまで関係が悪くならず、遊ぶ相手もちょっと頭のいい、金銭的にはあまり恵まれない子、っていう人に弱かった、みたいな感じ。自分のことだけ考えてただけどもないから、そこそこ人間関係よく生きてきたんだろうな。

    お金の世界って、素人からするとおそろしくて、桁が多くて、ちょっと普通の感覚ではない。

    そこに生きる人たちの駆け引きとか、人の動き、会社の合併、吸収…など、国をもまきこむ大きな規模の動き。映画か。

    刑務所のなかですら人権を求めて闘ったり、刑務官とも人間的なやりとりを求めていた。そういうガチな性格が、作者の人間味ある面白さなんじゃないかなと思う。

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