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感想・レビュー・書評
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M-1連覇を成し遂げた、令和ロマンのくるまさんが書いた本。決勝のネタ「わたなべ」おもろすぎたもんなぁ。笑
M-1ファンは、「あの時のネタか〜」とか、「このネタをこんな風に紐解くのか」とか、すごい読んでて面白いと思う。M-1過去のも観たくなった!まじで、過剰考察。
私コントより漫才が好き、かつ、NONSTYLEが好きなので結構刺さりましたね。
後半の霜降り明星の粗品との対談もよかったわ!考察ができるってすごいよね。それほどいろんな視点でお笑いを見てるってことだもんな。特に、地域ごとの特徴の話なんかもすごく面白かった。
ちなみに関西の子に聞いたら、漫才はほぼ義務教育ですって言ってて笑った。すげーな関西。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。
もうだれも語れないほどのお笑い論を浴びに浴びた笑
東西南北、生まれ出る漫才師の特徴から客層を考察するところは唸った。ここまで考えているんだなと。
考察好きな人は今や本当にたくさんいるけれど、これで「それくるまの本に書いているよ」ってなれば一旦落ち着くのかも笑 -
もう何冊かは読み終えるつもりだけど、今年を締めくくるにはちょうどいい一冊だったのかもしれない。
今年のヒットは、エッセイだと食への執着心に満ちた食エッセイたち、小説だと下手に賢くなってしまった現代っ子たちを描いた「令和元年の人生ゲーム」や「生殖記」。令和ロマンの高比良くるまはそのどちらでもあって、だからこそその先を見せてくれる存在なのかもしれないと感じた。
1周目の完成に辿り着いてしまったからこそ、その先の多様さへ。多様さを認め合うからこそ、互いに磨き合いさらなる高みへ。
ロマンという言葉がどこか懐古的な響きをまとう今、未来へのわくわくを語ってくれることが嬉しかった。 -
令和ロマンのくるまさんが過去のM-1を振り返りながら漫才の考察をしている。芸人や観客の変化を見事に掴んでいる。この本を読んでからネタを見るとまた見方が違ってより面白く感じた。寄席の解説は場の空気感を作るのに非常に勉強になる。粗品さんとの対談もあり贅沢な一冊!
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今日買って今日読み終わった。今年令和ロマンが2連覇を目指しているからこそM-1前に読みたいなと思ってすぐ読み始めたんだけど、ぶっちゃけ考察のレベルが高すぎて100%は理解し切れず、途中読み切るのがしんどくなった。そんなわたしはお笑いマニアとはまだ言えない、、
去年のM-1で令和ロマンが早くして優勝した時、芸人生活で苦労を重ねた上での悲願のM-1優勝・涙…というストーリーをどこかで願ってしまっていた自分は、なんだかなあと正直最初思ってた。令和ロマンはどれだけM-1に本気で向き合っていたのか?と。
結論、くるまは誰よりM-1を愛し、愛しすぎたが故に考えすぎた為攻略できてしまったのだろう。当人はものすごく器用で、自分が思うよりもずっと早く天下をとってしまったのだと思った。こんなにも自分を客観視して、ただただM-1が盛り上がる為に振る舞えるくるまはやっぱりお笑いの悪魔に取り憑かれているのでは?と思う。
1番面白かったのは粗品との対談。2人がお笑いをどう捉え、漫才とどう向き合い、テレビやYouTubeをどう使っていくのか、対談を通してお互い理解し合う過程を覗けてなるほどなあと思った。漫才をやっていきたいって思っていて嬉しいな。 -
ご存知Mー1二連覇の令和ロマンのボケ担当、高比良くるま氏のエッセイ。
WEB投稿に寄稿したものを書籍化した本。タイトルの通り、漫才を中心としたお笑いについて「過剰に」考察した本。
Mー1グランプリに臨む姿勢や、優勝するために行なった分析や戦略を王者自らの手で解説している点が面白い。まさしく「競技漫才」として割り切った上で、勝つための戦略を考えて、準備して、勝つべくして勝ってきている。そこにはアスリートにも似たストイックさがある。気楽に笑いたくて見ているこちらとしては、正直、重い。
ただし、くるま氏のすごいところは、自分たちだけではなくで、Mー1自体が盛り上がることを考えてるところ。偽善ではなく、本当にそれでお笑いが盛り上がることを考える。ライバルのネタの種類や、順番を考えて自分らのネタを決めるため、Mー1決勝においても4、5本のネタを準備し、柔軟に変えていたという。すごい。
霜降り明星の粗品氏との対談も面白かった。まるで逆のタイプ。粗品は自らが天下取ってお笑いを盛り上げるタイプで、くるま氏は自らが目立たなくても全体が盛り上がればいいと思うタイプ。全くちがうタイプなのに、お互いをリスペクトしているのがわかって面白かった。
タイトルの通り、「過剰に」お笑いを考察した本なので、少々内容がくどい部分もあるけれど、お笑いを多角的な目線で分析したい人は読んでみていいかも。
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考えすぎていることをまた考えすぎていて面白いと思う
一つに打ち込む姿や真面目さに救われる感じがあります -
非常に面白かったです。
くるまさんは漫才という抽象度の高い事象を、とことんまで細切れにして理論化しようと向き合っているんだろうと想像します。
文字数が多い本ではありませんが、情報量が多い為、繰り返し読んでも楽しめる本だと思います。
漫才に限らず、自分の生活にある周辺の事象を具体的に捉えて再現する、思考の型としての参考にもなる、そんな効能もある本だと思います。 -
たぶん、半分くらいの人たちはくるまの頭の良さについていけないと思う。
表現がかなり現代文チックで、ちゃんと大学受験とかした人じゃないと内容理解できないのでは?
この年齢で、これだけしっかりした分析本を出して、この先何を目指しているんだろう -
単純にお笑いと言っても色んな視点があり、ここまで言語化して説明ができるのか。2連覇したのは必然だったのかもしれない。
相手・状況に合わせてお笑いの形(型)を変える。これは色んな世界でも同じことが言えるのだろう。くるまさんのすごいところは天下を取ろうという下心ではなく、企画が面白くなれば!という純粋に楽しんでいるところだろう。