民王 シベリアの陰謀 (角川文庫) [Kindle]

  • KADOKAWA (2024年5月24日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 池井戸潤『民王』第2弾。

    地球温暖化により永久凍土が溶け、眠っていたウイルスが蘇り、人類を襲う。

    感染すると凶暴化するウイルス、『マドンナウイルス』。日本に持ち込まれ混乱が広がっていく。
    総理大臣・武藤泰山は緊急事態宣言を発出し、感染を抑えようとするが…

    目先のことだけを考える政治家、儲けのためなら国民の危険をも省みない企業、大した考えもなく泰山の政策に反対を唱える一部陰謀論者…

    泰山は、デモを起こす群衆の前へ…

    第2のウイルスも存在していたなんて…
    それがデモを引き起こし…
    そんなウイルスなのに、泰山との対話が行われるなんて⁇
    なんとなく違和感が…
    ちょっとやりすぎか…
    『マドンナウイルス』だけでよかったような…

    まだ続編があるんだな。

    前作を読んでから、少し時間が…
    第1弾の方がよかったかな。

  • 人気シリーズ第2弾は相変わらず読みやすく軽い気待ちで楽しめました。
    ファンタジーだと思って読めば最後まで面白く読むことができます。
    フィクションならではのSF小説です。
    前作よりこっちの方が好きかもしれません。
    現実の総理大臣もこれくらい漢を見せて欲しいです。
    こういう総理大臣なら国民も喜んでついて行くのにね!

    ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀
    「新種のウイルスだそうです」
    第二次内閣を発足させた総理大臣・武藤泰山のもとに驚愕の報が飛び込んだ。人を凶暴化させる謎のウイルスに、内閣最大の売りであるマドンナこと高西麗子環境大臣が感染したというのだ。しかも感染源はシベリアからとの情報が。急速な感染拡大、陰謀論者の台頭で大混乱に陥った日本を救うべく、泰山はバカ息子の翔、秘書の貝原とともに見えない敵に立ち向かう! 抱腹絶倒の政治エンターテインメント、待望の続編。

  • 2024.08.24
    こんな時代だからこそ政治、政治家にこうあってほしいという願望が反映された一冊。
    謎解きとしてはシンプル。

  • どの情報を公開し、どの情報を隠しておくのか。私たちが知り得た情報はほんの一部に過ぎない。
    今回は国民の愚かさが描かれたシーンが多く、陰謀論を信じる人達のデモ活動や、目先の利益にとらわれた行動が目立っていた。
    けれどこれは別に全てがフィクションな訳ではなく、コロナ禍では実際、自粛に懐疑的な人たちは緊急事態宣言の際も危機感が薄いために、遊んでいた。生活のために営業する人もいたし、可能性としての危険よりも目の前にある危険を優先していた。
    今回の陰謀論に関してはウイルスが原因とされていたけれど、不安な状況の中で疑心暗鬼になってしまう姿は果たしてウイルスだけのせいなのか?

    正直、総理が決死の覚悟で演説しているシーンで暴動が一切起きず、皆がきちんと聞いている姿はどこか違和感を感じた。

    今回の暴動はウイルスのせいだから、と作中では仄めかしていたけれど、何万というデモの規模で1人も暴力に訴えなかったのは少し無理があるような気がしたので☆3にした。

    ただ、総理と民衆の話し合いの場は今の社会にもあればいいと思った。
    どうしても政治家との距離を遠く感じるし、選挙時には各地を回って親しみやすさをアピールしているけれど、どうしても民意を聞いている感じがないように受け取ってしまう。
    泰山のような人が、今の日本にいるのだろうか。

  • 2025年9冊目

    読みやすく面白い

  • 前作が面白かったので、読んだ。
    新型コロナウイルスの時の政治のドタバタ感が思い出された。
    後になってわかるが、渦中にいた時は安易に政治批判をしていたが、その裏では同様のことがあったのかもしれないと思わされた。
    例えば、検査陽性者と医療崩壊のバランス、感染防止と経済維持のバランス、何もわからない中で決定せざるを得ない状況だったのかもしれないと考えさせられた。
    そして、バッシングする相手を探しているだけ、ウイルスに感染していることで不寛容になっている等、耳の痛い表現が多々あった。
    久しぶりに池井戸作品を読んだが、やっぱり面白いと思った。

  • 「新種のウイルスだそうです」第二次内閣を発足させた総理大臣・武藤泰山のもとに驚愕の報が飛び込んだ。人を凶暴化させる謎のウイルスに、内閣最大の目玉であるマドンナこと高西麗子環境大臣が感染したというのだ。しかも感染源はシベリアとの情報が。急速な感染拡大、陰謀論者の台頭で大混乱に陥った日本を救うべく、泰山はバカ息子の翔、秘書の貝原と共に見えない敵に立ち向かう!笑撃の政治エンタテインメント、待望の続編。

  • 単純に面白く読めました。登場人物もリアルな方をロータリー彷彿させるキャラばかりで、まさにエンターテイメントでした。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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