クセ強キャラが好きである。
具体的に言うと、何を考えているかが見えないキャラに惹かれるのだ。
本当は何を考えているか、とか深層心理的なものには興味があまりなく、うわこいつ何考えてるのか全然わからねー!と言いながら見てるのが好きなのだ。
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本作の登場人物は主人公猫猫を筆頭にクセの強いキャラが多いが「何を考えてるかさっぱりわからん」代表は言うまでもなく実父の羅漢だろう。愛するものにはツンデレになっちゃうのも良い。
14巻は、玉葉妃のお腹にいる赤ちゃんがどうやら逆子らしいというエピソードから始まる。妃や紅娘を説得して養父・羅門を呼び寄せる猫猫だが、そこから事件ははじまる。
羅門が妃たちの安全のために講じたある対策が、かつて解決したはずの事件に対する猫猫の疑念を呼び起こすのだ。
いっぽう、羅漢は子昌との"対決"の場にいる。
「北の狼、南の虎」(古い)ならぬ「東の狐」vs「西の狸」である。"妻"との棋譜を見せびらかしのろけては呆れられる羅漢だが、当然何かを企んでいる様子。13巻で壬氏を狙った銃を分解して設計図を起こしたものを突然出して何事か探りを入れた上で意味深な発言。もう、地球最大の決戦とか「ゴジラ対コング」みたいな雰囲気の大怪獣対戦だ。
どうやら子昌に色覚異常がありそうな事実が示唆されるが、これが今後にどう絡んでくるか。
猫猫は。
意外な場所で意外な人物に連れ去られていた。
謎の村へ。
かつて秘薬を使い、我が身を危険に晒して逃げおおせ行方不明になったあの人物が。
そして、猫猫の近くにいたあの人物が。
この二人も私のお気に入りキャラである。
何を考えているかが全くわからない。
原作未読なのでこの先を知らないのだが、たぶん○○の正体は○○○だと踏んでいる(違ったら後日編集で削除する。笑)。
しかし、猫猫を攫う意図がわからない。
うわあ気になる。
猫猫を心配する周囲の人たちの反応を見ていると、本当に愛されているのだなぁと思う。
この後の展開が気になって仕方ない("大怪獣バトル"もだが)。
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人は自分にないものが気になるという話がある。
私は常に単純なので、なにやら正体の掴めないものに惹かれるのかもしれない。
そういえばお化けとか妖怪とか好きなのもそのせいかもしれない。霊感がゼロであるらしく、何も見えたことがない。残念だ。