さくらのまち [Kindle]

  • 実業之日本社 (2024年9月26日発売)
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本 ・電子書籍 (315ページ)

感想・レビュー・書評

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  • '24年11月12日、AmazonAudibleで、聴き終えました。三秋縋さんの作品、3作目。

    うち震えました!聴き終えた後、小一時間くらい、ボーっとしてしまいました。

    なんとも悲しい話。でも…希望もある、よねಥ⁠_⁠ಥ

    三秋縋さん、ますます大好き!

  • 手錠のようなデバイスで管理されている仮想社会が舞台。
    この世界では、手錠が自殺願望をキャッチすると、周囲の特定の人間に対して、本人にわからないように自殺を阻止するよう動いてもらうというプロンプター制度が運用されている。
    そうすると、自殺願望がある人にはプロンプターがつくことになり、それが誰かわからないために人間不信にもつながり…という設定で苦しむ男女のお話。
    まわりくどい世界観と展開で個人的には読むのが面倒になったしまいました…

  • 中学生に薦められて読んだ一冊。
    終始、暗かった…
    町が雪国で、そのイメージもあり、とにかく暗かった…
    大切なことは、言葉にしないと伝わらない、ということ。

  • まあまあでした。
    プロンプター、サクラ。
    実生活でも人は何かしらの役割で動いてる。演じてる。
    相手を信用する・しないはすべてこちら側の考え方ですよね。
    作中では「システム」と言われてるが、これも自分達の中で作られてる。
    作品自体は興味を持って読めてはおらず、字面を追う程度の物語だったかな。

  • 根底に漂う作者の意思がやっぱり凄い好き。所々の比喩、文がハッと心に染み渡る。
    設定は突飛な部分があるけど、根底には人を信じることについての固いテーマがある。

  • 300pというページ数の割にはズシリと読み応えのある秀作でした。"手錠"及び"サクラ"という概念が存在する世界では、こういった事も起こりうるであろうと納得のいく結末(近未来版シェークスピア的な?)でしたね。

  • 台湾出張の機内で読む。面白く読め、行きで読み終えそうなのを敢えて楽しみを帰りに残しておいたほどだった。プロンプターという仕掛けはとても良かった。胸に迫るものがあった。
    本当にそういうシチュエーションがあるかもしれないと思ったし、プロンプター=サクラの病に侵されるという設定もなるほどなあと思えた。このサクラを軸にした人間模様はとてもリアルで情景がありありと思い浮かんできた。

    ただ、惜しい。もう一歩の真実味に欠けるというか、澄香と尾上の決定的な別れのシーンが、あんなにライトではなあ、という。そこがもっとリアルで切実なら。

    話のテンポも何処か村上春樹のようでもあり、流れというか匂いは好きなのだが、好きな匂いがするだけに、どうしてもきめ細かさに欠けるように感じてしまった。

  • 青春小説として読むとそこそこおもしろかったが、少し妙な設定のあるSFとして読むと、あまり自分にはガツンとはこなかった

  • 展開そのものはそこまで意表を突かれるものではなくて、こういう終わり方かという感じではあるんだが、やっぱりこの人の文章は人の心を抉ってつんつんするのが上手い。しっかり心揺さぶられてしまった。

  • 悲しい話。
    面白かったけど。
    こんな悲劇になる程じゃなくても、こういった齟齬やすれ違いは、普通によくあることなのかも。

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著者プロフィール

WEBで小説を発表していた作家

「2015年 『僕が電話をかけていた場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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