すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術 増補改訂版 [Kindle]

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2024年7月19日発売)
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本 ・電子書籍 (307ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 想定外にいい本だった。

    自分が自分にどんな質問を投げかけているかに気づき、質問を変えることで行動に変化を起こす方法。


    認知行動療法と通ずるものがある。
    ストーリー仕立てで読みやすく、心理療法のテクニック本よりも抵抗なく読める。

    批判的になるか、学ぶ人になるか、どの瞬間でも自分が選択できることを覚えておきたい。
    すぐに忘れて日常(=批判的な質問)に戻ってしまうだろうからまた読み返したい。

    -------------

    ■自分に対する質問は2種類
    「学ぶ人の質問」→どうしたらこのことから学べるだろうか

    「批判する人の質問」→どうしてこうなった

    ■クエスチョン・シンキング
    ・質問を使った思考スキルの体系
    ・賢明な選択のための土台を作る
    ・自分自身や他者への質問を変えることで、前向きな思考や建設的な結果を手に入れる思考

    ■選択の地図
    ・人生のどんな瞬間にも、学ぶ人の道と批判する人の道の間で選択を迫られる
    ・周囲の出来事や自分の感情に左右されず、意図をもって意識的に選択する

    ■カール・ユング『受け入れるまでは何も変えることはできない』

    ■A-B-C-Dプロセス
    Aware, Breathe, Curiosity, Decide
    気づき、深呼吸、好奇心、決断

    ■最初にベストな質問をしないでどうしてベストな答が期待できるでしょう

    ■Qストーミング
    できるだけ多くの新しい質問を出す。
    合間に答えを出さない。
    質問は一人称「私」「私たち」を使って問いかける

  • どうしてこうなった?と批判する人→何が学べるだろう?と前向きに学ぶ人に変わるため、より良い自問を行うための気づきを得る本。
    ビジネス小説形式になっており読みやすい。
    本書は一貫して、批判する人になっていないか?どのように前向きな選択をしていこうか?を自問することで物事を進めることを説いている。
    この自問、繰り返すとじわりと染み込んできて、とても良い。

    【ポイント】
    ・問題を解決するには質問を変えること。別の視座、視点によって解決の糸口が見えるようになる
    ・効果的なコミュニケーションは、質問は多めに、答は少なめに。好奇心は旺盛に。相手に気づきを得てもらうのが大事
    ・自分が批判する人になっていると気づければ、学ぶ人になるための「選択」ができる機会になる。常に、批判する人になってはいないか?というメタ的な自問が大事
    ・起きたことはコントロールできないが、起きたこととの関わり方は、前向きに選べる

  • 自分自身や他人への質問を変えることで、良い成果が得られるための思考法
    を解説した本。

    思考は質問から生まれる。思考の元となる質問を変えれば、思考も変わります。

  • 自分の行動を決めているのは、自分に対して自分が心の中でしている「質問」。この本を読むまでは全く気付いていなかったけど、確かに言われてみれば、どんなときでも、次の自分の行動を決めているのは自分への「質問」だった。
    であるならば、その「質問」の内容を変えれば、自分の行動も変えることができるということ。もちろん、自分への質問を変えて自分の行動を変えることで、他の人の行動に影響を与えることもできる。

    本書の中で頻繁に出てくる「批判する人」と「学ぶ人」。ついつい、「批判する人」になってしまっている自分に気づく。他の人に対しても、自分に対しても。
    他の人に対する批判の気持ちは、ダメだなって引っ込めやすいけど、私の場合は自分に対する批判の気持ちは際限なく膨らみがちで、それってきっと自分をかなり縛り付けていたのではないかなと気づかされた。
    自分に批判的なことって、良いことのように見えて、全く良いことないんだな。年明けにこの本を読了できて良かった。

    この本、ストーリーとしてもなかなか面白く出来ていて、すべての登場人物が重要な役割を果たしている。最後は出来すぎくらいのハッピーエンドなので安心して読んでください。内容もためになるし、お話としても楽しめる、良い本でした。

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