「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (ディスカヴァー携書) [Kindle]

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • 感想を述べる際に、よく「考えさせられた」と使いがちだと反省。読み手の気持ちにも配慮し、自分の言葉で、素直に言語化してみる。自分らしいオリジナルな文章にこだわって、表現力を向上させたい、と思わせてくれる本。

  • 好きを言語化する方法を知ることができました。

    アウトプットし修正していく作業の必要性も学べました。

    発信し続け、推しのファンが増えていくといいなと思います。

  • 自分の「推し」を語ることの奥深さに気づかされました。特に、ただ「やばい!」と言うだけではなく、感情や体験を細かく言葉にすることで、より豊かに伝えられることが面白かったです。今後、自分も日常の中で「好き」をもっと具体的に表現することに挑戦してみようと思いました。自分の言葉で語ることで、推しへの愛情がさらに深まりそうです。

  • 『他人の意見や感想を先に見ない。』これは自分でも常々思っている。先に見てしまうと、そっちの意見に流されてしまう。自分は映画鑑賞や読書が趣味で、このブクログもそうだが、自分の意見をまとめる力を養うために、感想を残すようにしている。本書を手に取ったのも、うまく自分の考えを表現したいと思って。しかし、どちらかと言うとエッセイの書き方みたいな感じだ。自分の体験を交えて自分の好きな事を他者に伝えるようにすれば、自分の言葉で表現できるというのは参考になった。沢山感想を書いて力をつけていきたいと思う。

  • 誰かの言葉によって、自分の思考が影響を受けすぎてしまうこと。それが言葉の怖いところなんです。
    本書 p.261

    本書を書き上げた著者の動機が興味深かった。情報化社会の中で、読書離れとともに、発展し続ける生成AIによって、「言葉」が自分たちから発せられているものなのか、それとも周りや機械から発せられているのか。今一度よく考えてみる必要があるのかもしれない。

  • まさに、今の「推し」が三宅香帆さんな私。
    とある動画で、たのしそ〜に本を買いまくり、買った本の著作の素晴らしさを語る、そんな姿が可愛らしく、面白くてタメになる!今憧れの書評家である。
    本の「好き度」が伝わり、本が見たくてウキウキしてしまうのが三宅さんの書評だ。
    どうしたらこんなにわかりやすく、楽しく本を紹介できるんだろう?
    そんな秘密に迫りたくて、思わず「推し」の本を買ってしまいました。

    この本も、動画で拝見したときと同様、伝えたいことが大変わかりやすい。
    とくに言語化の中で「ほうほう」と思ったのは、「相手の持っている情報を意識する」こと。
    これが彼女の話のわかりやすさにつながっているように思う。
    相手がその言葉を知っているのか?
    言葉を噛み砕き、必要なら簡単な注釈を加えていくこと。
    また、相手が興味のあること、興味がないかもしれないことを、前置きしておくこと。
    相手と自分との好きな度合いや、情報のギャップを埋めることは、書評だけではなく、会話や、プレゼンでも重要だと思う。 
    相手に何を伝えたいのか?常に相手目線を忘れない姿勢が、「推し」の素晴らしさを布教することにもなるし、自分の中の感動を言語化し、自分のことを知ることにもつながるのだ。
    なるほど、だから三宅さんの書評は、どんなに難しい本でも、なんだか「私でも読めちゃうかも?!」と思わせてしまうんだなと、とても感心した。

    また、もう一ついいなと思ったのは、「推し」は実は誰にでもあると気付かされたこと。
    「推し」って聞くと、なんだかその言葉自体が専門用語のようで、好きなアイドル、好きな俳優みたいな、特定人物とか、ものすごくディープな感情を想像してしまっていた。
    めちゃくちゃその対象が大好きすぎて、グッズを買う(いわゆる推し活)なんてことはほとんどないので、「推し」という言葉の持つテンションと、自分は無縁なもののように思っていたのだ。
    でも、誰にでも好きなものはあるはず。
    もしかしたら自分だけの中にしまっておいてもいいかもしれない、そんな感情を書き残しておくのって、実は自分のためにもなる。
    じつは、好きなもののことを語ることが、「推し活」そのものであり、当事者ではなく、ファンにしかできない「推し」もあると教えられたのだった。

    私だって本が好きなので、読書の魅力をもっと広めたい!古典って面白いんだぞと布教したい!
    これも立派な推し活に違いない。
    この本を読んでいて、私もだんだん「推し」について語りたくなってしまった。

  • 三宅香帆著『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』。まず『わかるー』となった。「泣ける」、「やばい」、「考えさせられた」多用してました(笑)。三宅さんの好きなものを推す熱量に圧倒された。1から10は実践出来なくても、その時に応じたピックアップで言語化し易くなるのは間違いない。熱い語り口面白かった。言語化楽しみたい。

  • 「むり!!すき!!!」
    つい先日、推しのアイドルのイベントに参加した感想を求められて、まさにこんな言葉しか出てこなかった語彙力ゼロオタクには打ってつけの本でした。
    推しの魅力を伝えたい、けどどう表現したらいいのか分からないし…そんなモヤモヤを抱えたままいつも自分の頭の中で何となく感想を咀嚼して、似た感想を持った他の誰かの文章を読んで「そうそう、私が言いたかったのはこれなんだよ。」と納得していました。
    だからこそ、本書の"他人の言葉に支配されない"というフレーズにハッとさせられました。
    私の感じた気持ちや推しの魅力は私にしか表現できないのに、それを他人の言葉で上書き保存してしまったらもったいないのではないか。
    これは他人の言葉に影響を受けてばかりだった私にとっては大きな気づきであり、本書を通じた一番の学びでした。
    文章を書く上での具体的なテクニックなども多く書かれているので、これらを参考にしながら少しずつ自分だけの言葉で表現する練習をしていこうと思いました。

  • 『自分の感想を書く前に人の感想は読まない』
    「この本すっごくいいい!」
    「言葉が出てこないよ」
    「感想読もうかなー」
    自分だけの感想はその時にメモをする。
    先に人の感想を読むと上書きされてしまう。
    自分の好きを大切に向き合いたい
    #読書記録

  • そうか。こんな感じの本がいまは売れるのか。夏休みの感想文の宿題に困っている小中学生のみなさんに読んでもらったら良い本だと思う。とても優しく読みやすいように、語りかけるように書かれている。本を読むのが苦手な人にもぴったり。

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著者プロフィール

文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。
1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院博士前期課程修了(専門は萬葉集)。京都天狼院書店元店長。IT企業勤務を経て独立。著作に『人生を狂わす名著50』、『妄想とツッコミでよむ万葉集』、『妄想古文』、『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない——自分の言葉でつくるオタク文章術』、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』など多数。
X(旧Twitter): @m3_myk
Youtube:@KahoMiyake

「2024年 『30日de源氏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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