1938年、植民地下ケニアの農村に生まれる。少年期にマウマウ反英独立戦争を経験。マケレレ大学(在ウガンダ)時代から書き始め、自伝的小説『泣くな、わが子よ』(1964)は東アフリカ最初の英語小説。ほかに小説『一粒の麦』(1967)、『血の花弁』(1977)、戯曲『デダン・キマジの裁判』(1976)など。77年末から約1年間政治拘禁を受けるまではナイロビ大学文学科主任。釈放後、民族語(ギクユ語)作家に転身し、小説『十字架の上の悪魔』(1980)、『戦場の生存者』(1986)、『カラスの妖術師』(2006)、戯曲『したい時に結婚するわ』(1980)などを発表。その他『ホームカミング』(1972)、『政治の中の作家たち』(1981)、『中心を動かす』(1993)、『ペンポインツ・ガンポインツ・ドリームズ』(1998)など文学・文化・政治等に関する評論書多数。バイロイト大学、エール大学、ニューヨーク大学などを経て、現在カリフォルニア大学アーヴァイン校終身教授。
「2012年 『泣くな、わが子よ』 で使われていた紹介文から引用しています。」