文藝春秋 (2024年9月号) (月刊誌)

  • 文藝春秋 (2024年8月9日発売)
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  • 本 ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910077010948

感想・レビュー・書評

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  • いつも思うのだが、芥川賞の時期のこれは、チョーお得な1580円
    サイコーコスパ!

  • 令和六年上半期芥川賞発表特別号は、受賞作2作で全文掲載。
    朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」松永K 三蔵「バリ山行」。とりあえず選評のみ読むと、松浦寿輝氏のコメントがわかり易かった。

  • 芥川賞2作と選評を読むために購入。2ヶ月ほど遅れたけど読んだ。
    【サンショウウオの四十九日】
    実験的な小説なんだなあ、と思いながら読了。読んだ後、お風呂に入って自分の身体の感覚を確かめて自分は自分として存在してることを確かめた。選評を読むと割と辛口な評価が多めだったように思う。
    【バリ山行】
    登山の描写も面白かったが、波多の会社がどうなっていくのかが気になって読み進めた。松浦さん、妻鹿さんの人柄がリアルに描かれてて面白かった。妻鹿さんの「いこっか」「〇〇しよっか」という口癖が好き…!

  • 朝比奈秋 サンショウウオの四十九日
    陰陽の太極図をサンショウウオになぞらえてる。
    松永K三蔵 バリ山行
    これでもかと繰り返されるバリエーションの過酷さと会社の行く末、どちらも面白いエンタメ小説。芥川賞らしくない?

  • 『サンショウウオの四十九日』
    全体的に惜しい感じがした。もっともっと主人公たちは苦悩していると思うのだけど、というところが気になった(選考委員の誰かも同じようなことを言っていた)。本作のテーマは二人で一人であることの苦悩では無いからまあこうなるよりないのかな。でもこれだけ現実には無い難しい題材を想像力でちゃんと埋めて仕上げているというのはやはりすごい腕だと思った。

    『バリ山行』
    あらすじを知った時はエンタメっぽいからなんだかなと思っていたけど読んでみると良かったです。後々もずっと心に残って、あのシーンはかわいそうだったよなあとか、結末の後はどうなるのかなあとか考えさせてくれて、そういう小説はとても良いものだと思う。山の描写が長くてしんどい時があったけど、それを抜きにすると山行にはならないし、そのしんどさの共有も主人公たちと山行していると言えるかもしれない。

  • 純文学気取りの肩に力の入った文章は読みづらく・・・・

  • 継続中。芥川賞2作を読めて満足。バリ山行は面白かった。

  • 『サンショウウオの四十九日』
    まるで一人の人間のように見える結合双生児の佇まいは、非現実的ではあるが、太極図のように入り混じった姿は、多くの人間が思春期に経験したのではないか。相反する思考がぶつかり合い、矛盾した行いをする。何時しか溶け入った『彼』の横顔がふと蘇る、懐かしさを感じた。

    『バリ山行』
    昨今、ここまで愚直な文学作品は珍しい。登山の描写は草や土の青臭さが鼻先を擽るほど巧みで、均された道から外れたルートに隠された自然を主人公と読者は発見するが、近代が発見した自然と違い、そこに素晴らしさなどない。ただ、あるだけだ。そこに意味を見出すのは、人間の視線である。

  • サンショウウオの四十九日(朝比奈秋)とバリ山行(松永K三蔵)の2作品が掲載されているので買いました。バリ山行が好みではありましたが、どちらも楽しく読ませていただきました。

  • 第171回芥川賞・朝比奈秋「サンショウウオの四十九日」、松永K三蔵「バリ山行」掲載号。

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