イシューからはじめよ[改訂版]――知的生産の「シンプルな本質」 [Kindle]

  • 英治出版 (2024年9月22日発売)
3.72
  • (11)
  • (27)
  • (17)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 437
感想 : 23
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・電子書籍 (295ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • オーディブルで聴いたもの。
    優れた知的生産に共通することとして、イシューから物事をはじめていることが挙げられている。
    確かに世の中には、解決すべき課題ではあるが、重要ではないものがありふれているように感じていたため、いかにイシュー度が高いバリューの高い仕事をするのかが大事なのかは理解ができた。

    一方で、音声だけで本著を理解するのは難しいと感じる部分も多かったので、改めて書籍で読んでみたいと思う。導入はオーディブルで、のちに書籍で読むと理解が深まるのではないかと所感を持った。
    何度も再読してみたい本。

  • 新装版が出たというので読んでみた。

    解くべきイシューの質をまず高めよ。
    という本書の要旨は、常に大切にしたい金言だと思う。

    さらに、朧げな記憶だと前回よりシャープに伝わりやすくなっている印象を受けた。

    【ポイント】
    - 課題は、where(分野), what(何を), how(どのように)と分解するといい
    - 空、雨、傘のテンプレートも使える、
    - スライドは、分かりやすく、ワンスライドワンメッセージ。読み手は自分が馬鹿とは考えない。

  • 1. 「イシュー」とは何か
    イシューとは、単なる問題ではなく「本当に取り組むべき課題」を意味すると著者はいいます。

    本質の見極めが鍵
    多くの仕事は「解くべき問題」として捉えがちですが、まずはどの課題が真に解決すべきイシューなのかを判断することが、成果に直結します。
    2. マネージャーとしての行動指針
    (1) イシューの見極めと「犬の道」からの脱却
    イシューの見極めが最重要
    安宅和人さんは、イシューの選定こそが生産性の源であると説いています。
    「犬の道」に注意
    ただ大量の業務に没頭し、解の質よりも作業量を重視すると、部下に対して明確な指示や説明ができず、結果としてバリューある仕事が生み出せなくなります。

    (2) 悩みとイシューの違いを見極める
    考えても答えが出ないのは「悩み」
    プロフェッショナルなビジネスパーソンであっても、ある程度の時間考えても解答が得られない場合、それは「解くべきイシュー」ではなく、ただの悩みに過ぎないのです。
    つまり、悩み続けるより、どこまで検証可能かを見極め、即行動に移せる課題かどうかを判断することが重要です。

    (3) イシュー解決のための「ストーリー脚本」の重要性
    説得力あるストーリーを作る
    真のイシュー解決には、単なるデータや分析だけでなく、「脚本」のように前提条件や背景を整理したストーリーが不可欠です。

    エレベーターピッチの実践
    できるプロフェッショナルは、たとえばエレベーターで出会った社長に対して、わずか30~40秒で核心を突くプレゼンテーションができるものです。

    シンデレラの例のように、「王子が魅力的に感じる女性」という前提条件があってこそ、ガラスの靴という象徴が活きるように、前提が整ったストーリーが説得力を生み出します。

    本当に重要な課題を見定める
    悩みと真のイシューを区別する
    説得力あるストーリーで課題解決を進める
    この3つの視点を意識することで、無駄な努力を削ぎ、部下への明確な指示や説明が可能になり、チーム全体の生産性向上へと繋がります。

  • ひたすら手を動かして積み上げていく私とは対極の考えで、しかも筆者はそれを避けるべき犬の道と定めていたので、ドキッとして取り入れたいなと思った。
    最近仕事の中で、上流設計の重要性に触れることもあり、始める前の考えが大事だと思ったタイミングでもある。

    ただ、本に沿って進めるとするとどうにも壮大に感じて難しい。また、結論何がイシューなのか判定できる人がそばにいないと身につかないように思って、自分に取り込めるのかという点で課題が残った

  • 生産性の重要性について再認識。
    また生産性は単に速いことではなく、いかに速く重要な「イシュー度の高い」問題を「質の高い解」とともに提示できるかが重要だと認識した。

  • 【読もうと思った理由】
    仕事に活かせる何かが無いかと思ったため

    【感想】
    結局、最初から最後まで「イシュー」が何なのかよく分からなかった…
    何度も理解してみようとしたが頭に入って来ず、結果本の中身も全然頭に入って来なかったため、今の自分には不要&理解が出来ない話だろうということで、半分くらい読んだところで読むのを中断。またいつか御縁があれば…

  • □感想
    ・アウトプットの質を上げたいと思い読了。
    ・解を見つけるのではなく、質の高い問を自ら設定する事が、肝となり難しい事だと感じた。逃げずにトライしていきたい。

  • 古典で良書。コンサルタントという職業が相も変わらず高給取りなのが頷ける。だからコンサルタントはなくならないんだなと納得した。
    まぁ、この本を読んだからと言って急に頭が良くなる訳ではないんだけど、自分の場合は現在直面してる問題をどのように料理するかという視点を持って本書の端々からアイデアをもらってメモりながら読み進めた。

  • そんなに名著か?
    あまり刺さらなかった。

  • コンサルの存在意義。未経験の視点から発想できる。視野が広がった

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

慶應義塾大学 環境情報学部教授。ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)
データサイエンティスト協会理事・スキル定義委員長。東京大学大学院生物化学専攻にて修士課程終了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。マーケティング研究グループのアジア太平洋地域中心メンバーの一人として幅広い商品・事業開発、ブランド再生に関わる。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。全社横断的な戦略課題の解決、事業開発に加え、途中データ及び研究開発部門も統括。2016年春より慶応義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府 総合科学技術イノベーション会議(CSTI)基本計画専門調査会 委員、官民研究開発投資拡大プログラム (PRISM) AI技術領域 運営委員、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度検討会 副座長なども務める。著書に『イシューからはじめよ』(英治出版、2010)

「2020年 『シン・ニホン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安宅和人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×