根性論や意志力に頼らない 行動科学が教える 目標達成のルール [Kindle]
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2024年9月20日発売)
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感想 : 11件
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (305ページ)
感想・レビュー・書評
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ナッジについて言葉だけは聞いたことがあったが、初めて何かを知った。これを政策として行ったのはすごい。
大きいことを成し遂げるのは小さいことの積み重ね
これを科学的に証明して様々なところに応用する。当たり前のことを証明するって大事。
今まで先が見えない中でやってきた全てを構成するのが、この小さいことだったな、間違ってなかったな、と思えた。 -
この本のコンセプトは**「大きなことを達成するには、小さく考えることが大切」**というシンプルなものです。
しかし、その裏には、人間の行動を支配する脳の仕組みが深く関係していることが分かりました。
私たちの日常生活の大半は、実は無意識のうちに行われています。
朝目覚めて顔を洗う、靴を履いて出かける、運転する。こうした行動のほとんどを、私たちは特に意識せずにこなしています。
それは、脳が**「ファストシステム」(直感的・自動的な思考)と「スローシステム」**(意識的・分析的な思考)という2つのシステムを使い分けているからです。
例えば、初めて車を運転したときのことを思い出してみると、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作、周囲の確認……すべてに神経を使い、終わるころにはぐったりする。
これはスローシステムがフル稼働している状態です。
しかし、経験を重ねるうちに、こうした操作は意識しなくてもスムーズにできるようになります。これが、ファストシステムの働きです。
このファストシステムは、私たちの日々の行動をスムーズにするために必要不可欠なものです。
考えなくても行動できるからこそ、時間を効率的に使うことができます。ただし、その便利さが裏目に出ることもあります。
「今日は控えめに食べよう」と思っても、気づけば食べ過ぎている。
「お金を貯めよう」と決意したのに、つい無駄遣いしてしまう。
「やるべき仕事を片付けよう」と考えていたのに、気づけば後回しになっている。
こうした問題の多くは、ファストシステムが「いつもの習慣」に引っ張られてしまうからです。つまり、「意志の力だけで自分を変えよう」としても、なかなかうまくいかないのは当然のことなのです。
では、どうすればいいのか。本書では、**「意志の力に頼らず、環境や仕組みを変えることで、無意識の行動を良い方向に導く」**というアプローチを提案しています。
たとえば、食事をコントロールしたいなら、目に入る場所にお菓子を置かない。
貯金を習慣にしたいなら、給料日に自動的に貯蓄口座にお金が移る仕組みを作る。小さな工夫が積み重なり、やがて望ましい行動が当たり前になっていくというわけです。
「目標達成には強い意志が必要」という考えに縛られがちな自分にとって、この本の考え方はとても腑に落ちました。
やる気や気合に頼るのではなく、仕組みを作って自然と行動できるようにする。この視点を持つだけで、目標達成へのハードルはぐっと下がるように感じました。 -
手帳部で「目標」と「振り返り」を皆に見せるのはどうして?「目標」は、どんな内容を選ぶとモチベーションを維持して達成できる?この本に答えがありますよ!そして手帳部をうまく利用して小さくとも前進できるようになりますよ~!
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意志力に頼らず、環境や仕組みを活用し、目標達成の確率を高めるには!?ここでも登場、ファストandスローのシステム
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今までにも目標達成系の本を何冊か読んできたが、特段目新しいところはない。ということはある程度普遍性のある理論だということにもなると思う。特に難解な用語もでず、複雑な論理展開をしているわけではないので分かりやすい。何か目標達成したいと思ったが挫折してしまった経験のある人は本書を参考にするのがよいと思う。あれこれ読まずバランスよく記述してある本書1冊で十分学びになる。一方で、既に目標達成系の本を2〜3冊読んだことのある人にとっては学びは少ないかもしれない。そういう人は今まで学んだ知識を元に目標達成に向けて頑張ってほしい。
