地面師たち アノニマス (集英社文庫) [Kindle]

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  • 集英社 (2024年11月20日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 地面師たちの3作目。
    今作は1作目の前日譚となっていて、1作目を読んでからすぐ読むと面白いと思います。
    ハリソン山中の変態っぷりが癖になってきます。

  • オーディブルで聴きました。
    前作『地面師たち』の登場人物たちの前日譚が描かれていて、物語の世界がより立体的に感じられました。どこにでもいそうな人たちが、日常から半歩だけ外れた異世界に迷い込んでいくような怖さがあり、ウシジマくんや笑ゥせぇるすまんを思わせるところもあります。

    特に印象的だったのはハリソン山中。
    人の弱さを静かに見抜き、的確に突いてくる姿が不気味で、人間の内面を映す鏡のようでした。一方で、彼のSM趣味に関する生々しい描写には好感が持てず、前作から違和感を感じていましたが、それも彼を単なる狂言回しではなく、生身の人間として描くための要素なのかもと感じました。そうでなければ、あまりにお見通しすぎて“かっこいいダークヒーロー”に見えてしまいそうなので、あえて気持ち悪さを含めたのかとも思いました。

    人間の欲と弱さをじわじわとあぶり出す、聴き終わった後もしばらく引きずるような作品でした。

  • シリーズ1作目の前日譚に当たる作品です。
    彼らが如何にして地面師たちになったのか、それまでの背景がスピンオフ形式で描かれています。
    本作を読むことでそれぞれの人物像の理解がさらに深まります。
    スピンオフの短編集なので没入感は控えめですが、読み物として大変面白かったです。
    どの登場人物たちも不幸で哀れだなぁ、としみじみ...

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    100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた彼らが地面師になるまでを描く、それぞれの前日譚――。司法書士歴20年の後藤は、一人娘の塾代に困るほど、薄給に喘いでいた。そんな中、山中と名乗る実業家から300万円で不正への加担を依頼される。喉から手が出るほど欲しい金額だが、事務所の所長を裏切れないと拒否。だが、事態は一変し!?(「ランチビール」)など、スピンオフ短編、全7編収録。

  • 本編より面白かった。それぞれで文章の雰囲気のようなものが変わるのも作者の魅力だと感じた。中でも、事故にあったしまった人物の事故前の描写がとても印象的だった。ずば抜けて優秀がゆえにどこか冷めててクールだが、困っている人を放っておけない。もともとの素質と環境が人生を狂わせていく。それをコントロールしているハリソンのような存在。

    過去にとらわれず、未来を見て、冷静な判断をすることが、置かれた環境によっては非常に難しいのだろう。

  • オーディブルで。
    サブキャラが際立って良かった。

  • ドラマ後に書かれたスピンオフ作品。それぞれのエピソードがあのキャストで頭に浮かんだ。特にルイヴィトンは北村一輝の演じている竹下のイメージそのまま。
    ピエール瀧と作者の対談も良かった。

  • 前作『地面師たち』で、如何に地面師となったのかを書いた本作品。
    オムニバスストーリーって言ったらいいのかな?
    それぞれの話がどこかしらに繋がってるのが面白い。これは前作を読んでから読むべき内容。
    こうして見ると、ハリソンは随分と頭のいいやつだなぁ。そして言葉が上手。変態だけど。
    そして地面師として悪いことをしていた人たちも、以前は違ってちゃんと真っ当に生きていたんだと思うと感慨深い。人が悪の道に落ちていく様を見るのが何よりも楽しい。

    作者さん、官能的なシーンを書くのも上手くないですか?
    直接的な描写はあるにはあるけれど、でも気にならないというか。暈し方が上手いと言うか。
    そういうのはちょっと見習いたいですね。

  • 短編だが、面白いスピンオフ。

  • オーディブルは新庄耕『地面師たち アノニマス』を今朝から聞き始める。第1作の登場人物からハリソン山中と辻本拓海以外のサブキャラたちの前日譚をまとめた短編集。今日聞いたのは刑事の辰、法律屋の後藤、尼僧の川井、ニンベン師の長井。

    オーディブルは新庄耕『地面師たち アノニマス』が今朝でおしまい。石洋ハウスの青柳、図面師の竹下、手配師の麗子のそれぞれの物語。

  • 『地面師たち』の登場人物たちがどのようにして運命に翻弄され、堕ちていったのか
    その過程が丁寧に描かれ、じっくりと読み応えがある。
    新庄耕が紡ぎ出す悲劇的な物語は、やはり心に深く響くものがある。

  • Netflixで「地面師たち」を観た後に、『ファイナルベッツ』と『アノニマス』を読みました。Netflix版と原作の設定がかなり異なるため、理解するのに少し時間がかかりましたが、とても面白かったです。

    『アノニマス』では、各メンバーが石洋ハウス事件に巻き込まれる以前の話が描かれており、特に刑事・辰さんのエピソードはやるせない気持ちになりました。『アノニマス』を読んだ後に石洋ハウスの事件を振り返ると、両編がつながる部分が多く見えてきます。

    一方で、ハリソン中山の描写は性的な内容が多く、読んでいてあまり心地よいものではありませんでしたが、彼がいかに異質な人物であるかを際立たせているとも感じました。

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著者プロフィール

1983年、京都市生まれ。神奈川県在住。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2012年「狭小邸宅」で第36回すばる文学賞を受賞しデビュー。著書に『狭小邸宅』『ニューカルマ』、近刊に『カトク 過重労働撲滅特別対策班』がある。

「2018年 『サーラレーオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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