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感想・レビュー・書評
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乙一×館モノとくれば期待は天井知らずに跳ね上がるばかり。
館の見取り図こそ無かったけれど、由緒正しき館モノの系譜をなぞった物語だったのではないかと。
ただし、そのおかげで僕の好きな乙一さん要素が少なかったところが残念、という二律背反。
面白かったけれど、この作家ならもう一捻りあるはず!という期待は読者にも誰のためにもならないな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
直前に読んだのか屍人荘シリーズだったので、
超常的な現象に対して現実的トリックをあてこんで科学的に解いてゆく屍人荘に対して、
現実に起こった殺人に対して超常的な事象(スーパーサイエンス含む)で真実にたどり着いてゆくこの対比が偶然的にも面白かった。といえば面白かった。
なんだかんだ、序章のワードトリックにも引っかかったし、ダラダラといらないなーと思ってた未来の探偵たちの推理合戦も終盤に絡んできたし、
何より読者を最高潮に戸惑わせただろう今書最大の幻想であるシチューに活字が溶け込むくだり(私だけ…?)も、最後の最後でそういうことかと繋げれば、なるほどなと、まあまあまあ、ふむふむふむと思ったものの、
それでもラストのクローゼット講義は3、4ページすっ飛ばした。 -
久しぶりに乙一読んだ
もっと すっきり怖いほうがいい -
乙一らしく仕掛けがたっぶりの館ものミステリー。そこは良かったが、最後の説明がくどく、読後のスッキリ感が薄められた。
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大樹館に住み込みの使用人として働く穂村時鳥。「これから起こる大樹館の破滅の未来」を訴えるおなかの胎児の声を頼りに、その未来を塗り変える推理を繰り返すが…。
乙一、初の「館もの」本格ミステリというので読んでみた。でもミステリと言うよりSF、幻想、怪奇物語といった方が当たっているような。つまり乙一ワールド。ただわかりづらいところも何カ所かあった。アニメ化向きなのかも知れない。
(C)
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