- 小学館 (2024年12月6日発売)
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感想・レビュー・書評
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和楽という雑誌での連載をまとめたハードカバーの書籍2冊分の文庫化。
ボンボニエールの章はwebでも読むことができ、写真もカラーで見ることができた。
この本をわたしに貸してくれた方は、ハードカバーのほうが読みやすく、この文庫版は読む気になれなかったと言っていたのでそちらも見せてもらったら、確かにハードカバーは装丁も美しく文章の行間にも余裕があり文庫とはまったく雰囲気が違った。
文庫本でぎゅっと凝縮されたものを作業的に読むというよりは、雑誌やwebで、文章と同ページに配置されたカラーの写真を見ながらというほうがより解像度が上がり、この本の良さを味わえたかなと思う。
植物染めの曙色の反物で仕立てた和装コート、見てみたかったので写真がなくて残念。
それぞれのテーマが1章の読み切りで、その長さもちょうどいい。
空いた時間に少しだけ、とか、気になる章から先に、というような読み方もできる。
見たことも聞いたこともないような事や物がたくさんでてきて勉強になった。
『赤と青のガウン』でも感じたが、文章がすごく読みやすい。
構成はもちろん、「良い」とか「すごい」とか「~みたいな」のような抽象的な文ではなく、具体的でその場の風景や彬子さまの心情が伝わってくるような文。
きちんとした正しい日本語なのに決して堅苦しくない。
こんな風に自分の思いをしっかり言語化できたらどんなに良いだろう。
あとがきによると、読者が追体験できるように情景描写を細かめにしているそう。
そう簡単に言うが、その情景描写がとても秀逸。
どういう風に日々過ごしていたら、こんなに素敵な文章を紡ぐことができるんだろう。
あらためて、文庫ではなくカラーの誌面やハードカバーでゆったりと読みたかったなと思う。
(ハードカバーだったら☆4)
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