ガチョウの本 [Kindle]

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  • 河出書房新社 (2024年7月19日発売)
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  • 社会が子供を消費し、消費者たる大人に作り変える。その事実に気付けた子供が抵抗するには、そんなことに気付けない大人が作った社会は窮屈で刺々しい。その中でもがいてみせた二人の女性の物語。しんどい名作だ。
    ミセス・ダウンゼンドの凡庸な邪悪さがあまりにも実在感に満ち満ちていて、読んでいて吐き気がする。彼女が出ずっぱりで作られる“楽園”の地獄のような醜悪な、そして現実的な景色が長々続き、挫折しそうになった。一滴の血も流さず、強い言葉を使わず、地獄を描くことが可能だ。
    どうしようのない世界の中で、てめえの物語に消費されてやるかよ、という崇高な精神を持った少女たち。彼女の悲鳴と、彼女が再度ペンをとった姿。その精神が美しく、しかしそこにある社会の苦痛の重さが読み終えたあとの脳に突き立ったままどかせない。

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著者プロフィール

1972年北京生まれ。北京大学卒業後渡米、アイオワ大学に学ぶ。2005年『千年の祈り』でフランク・オコナー国際短編賞、PEN/ヘミングウェイ賞などを受賞。プリンストン大学で創作を教えている。

「2022年 『もう行かなくては』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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