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本 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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オーディオブックで。分け方、しやすさにフォーカスして、より働きやすく、暮らしやすく、生きやすくする方法を提案してくれています。巻末にはアドラー流の「課題の分離」や、平野啓一郎さんの「分人」の考えも紹介されています。この新しいツールが、自分の人生をやりマシな方向に導いてくれることを祈ります。
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タイトルに引かれて。しやすくするために、適切に分けることが大切。
逆説的ではあるけど以下の記載に共感笑。
あえて3つに分けない。分かりやす過ぎると、自分でもできる気になってしまう。仕事をこちらに任してほしい時には、あえて3つに絞らずに、ちょっと複雑な分け方にすることが有効な場合も。「覚えきれないけど何か大切そうだな」と相手は思う。 -
日頃のモヤモヤが「しやすい」基準に整理されていなかったことが原因だったことに改めて気がつかされた。
とりあえず部屋のものは1軍2軍3軍に分けることから始めよう。
仕事では話す順序や配分、依頼の仕方を参考にしたい。 -
オーディブルで聞きました。
サラッと聴き終わりました。
「しやすいように」と動線等考えたことはあるが、「しやすい」と「しにくい」で分けて考えたことが、これまでなかったかと思った。
誰かにとっての「しやすい」は他の人の視点からだと「しにくい」になっていることもある。
もっと「しやすい」にするには??と課題とヒントをもらえた本でした。 -
靴のおき方は参考になった
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「分け方」を知っておく、考えることで、難しいと思っていたことも解決できる可能性があることがわかる本です。
世の中にはいろいろなルールや仕組みがありますが、難しい(使いにくい、わかりにくい、〜しにくい)と感じるものも少なくありません。
ルールや仕組みなどは「誰かが考えた分け方」で、「目的」と「分け方」にミスマッチが起こっていると、「しにくい」が発生すると著者は解説します。
商品やサービスを提供する側の都合で分けられている『しにくい』は、目的に分け方を合わせることが必要であることを教えてくれます。
いろいろなものごとに不便を感じることが多いといった方が読んでみると、そのストレスを減らせるかもしれない1冊です。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「『使いやすい』『探しやすい』『わかりやすい』を作り出しているのは、誰かが考え抜いた『分け方』によるもの。使いにくい、探しにくい、わかりにくい、のだとしたら、分け方に問題がある。仕事は、どう分ければ『しにくい』が『しやすい』に変わるかの1点を考えることで劇的に変わる。」
「分けるときにもっとも大切なことは、『目的と分け方が合っているか』。使いにくい、わかりにくいと感じる時はたいてい、『目的』と『分け方』にミスマッチが起こっている。世の中にあふれる『しにくい』は、その商品やサービスを提供する側の都合で分けられている。」
「人に思ったとおりに動いてもらうためには、相手にとって『ストレスなく動きやすい分け方』を考えることが重要。どのようなタイプ、価値観、考え方を持った人がいるか書き出し、空間、時間、ルール、説明のしかた等を分ける方法を洗い出し、相手が『動きやすい』と感じる分け方を考えてみる。」
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・「使いやすい」「探しやすい」「わかりやすい」を作り出しているのは、誰かが考え抜いた「分け方」によるもの。使いにくい、探しにくい、わかりにくい、のだとしたら、分け方に問題がある。仕事は、どう分ければ「しにくい」が「しやすい」に変わるかの1点を考えることで劇的に変わる。
・分けるときにもっとも大切なことは、「目的と分け方が合っているか」。使いにくい、わかりにくいと感じる時はたいてい、「目的」と「分け方」にミスマッチが起こっている。世の中にあふれる「しにくい」は、その商品やサービスを提供する側の都合で分けられている。
・多様性を認める時代では、価値観の異なる人ともうまくやらないと、というプレッシャーで、自分の思考パターンをどう整理すればいいかわからなくなり、「生きにくい」と感じるのでは。自分の感情の整理を、その都度できる分け方をすることで、「生きやすい」を感じられるようになるのでは。
・「世の中の課題」を「自分が取り扱える課題」に分離してみて、「適度にスルーする自分」と「本気で取り組む自分」に分人してみる。一つひとつの「しにくい」を減らして「しやすい」分け方をつくる。「どう分ければ、しやすいになるかな?」と考える癖をつける。
◯「しやすい」を邪魔するバグ
・境界線が人によって違うことで発生する「グレーゾーン」、「複数属性」、イレギュラーを考慮に入れるとオーバースペックになることで起こる「その他」、「不平等」、面倒すぎると維持できない「メンテナンス」の5つが、分けることを難しくするバグとなる。分ける目的を考えれば対処できる。
◯「しやすい」を作るステップ
・「しやすい」を作るには、分け方の常識を疑う。分ける対象物を書き出す(何が問題か、どの範囲で考えればよいか把握する)→分け方を思いつく限り書き出す(常に「他に分け方はないか」と考える)→目的を意識し、解決の糸口につながる分け方を選ぶ、という3つのステップを意識する。
◯「わかりやすい」の作りかた
・「わかりやすい」を作るには、複数の分け方を検討する。限られた資源の分配方法は、「必要(とする人に多く)」「平等(必要性や貢献度に関わらず)」「公平(貢献度に応じ)」の3つの原理。必要と公平は、なぜそう分けたのか説明が必要な場合がある。
・「ざっくり(主要な)3つに分ける」のは有効。2つだと物足りず、4つだと多すぎて難しい。雑多なものは「その他」に分けておく。あえて3つより多く分けることで、相手に判断が難しいと思わせると、新たな受注となることもある。
◯「動きやすさ」の作りかた
・人に思ったとおりに動いてもらうためには、相手にとって「ストレスなく動きやすい分け方」を考えることが重要。どのようなタイプ、価値観、考え方を持った人がいるか書き出し、空間、時間、ルール、説明のしかた等を分ける方法を洗い出し、相手が「動きやすい」と感じる分け方を考えてみる。
◯「整理しやすい」の作りかた
・一般的に「整理」は「いるものといらないものを分け、いらないものを捨てる」、「整頓」は「いるものを取り出しやすく戻しやすいところに置き、それを保つ」こと。対象に優先順位をつけ「捨てる(減らす)」、置き場所(ハコ)のサイズを把握し「分類して置く」。「ものの量」<「ハコの容量」が大原則。
・人間関係は、自分の「分け方」を持っておくと整理しやすい。自分とつながっている人を、同志(同じ志を持つ比較的少数の頼れる仲間)、知人(友達の友達的な弱いつながり)、友達(生活の質を高め、心の降伏を感じるための人間関係)の3つに分け、付き合い方を決めておくとよい。
◯「買いやすい」の作りかた
・商品開発で顧客のターゲッティングは必要だが、しぼり過ぎると売上規模が小さくなる心配がある。「性別」や「年代」でなく、「時間」や「シーン」で分けることで、顧客の「選びやすい」「入りやすい」「試しやすい」といった目的を達成すると、新しいビジネスの可能性が広がる。
・競合との差別化が難しいと感じる場合は、他社がまだ気づいていない「新しい分け方」はないか探してみる。顧客の立場になって、どう分かれていると「うれしい」のか考えると、答えが見つかるかもしれないし、ユニークなポジションを獲得できるかもしれない。
◯「話しやすい」の作りかた
・頼みごとをする場合、事前に①具体的な内容(してほしいこと、期限、期待する成果)、②目的、背景(理由、重要性)、③具体的なやり方(手順、予算、サポート体制、コツ)、④相手のメリット(評価、成長、やりがい)、⑤なぜあなたなのか(スキル、強み)、に分け、考えてみると、相手が納得しやすい。
・「自分」と「相手」で大切なことが違うと、不満が溜まる。「相手にとって大切なこと」を把握する。それは相手の「分け方」にあらわれるので、そこをよく見て把握し、コミュニケーションの糸口にしたい。
著者プロフィール
下地寛也の作品





