科学的根拠(エビデンス)で子育て――教育経済学の最前線 [Kindle]

  • ダイヤモンド社 (2024年12月11日発売)
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子育てにおける疑問に対し、科学的根拠に基づいた具体的な施策や選択肢を示す本書は、教育に関する多くのヒントを提供します。例えば、子供にどのような経験をさせるべきか、勉強ができるようになるための方法、学校...

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  • ・スポーツやリーダーを経験させる。非認知能力があがる。忍耐力、自制心、やり抜く力身につく。貯蓄率アップ
    ・面接でも有利になる。
    ・15歳までは子育てに力を入れる。
    •習慣化させ、チームを組ませてサボりにくくさせることで、勉強量アップさせる

  • 客観的なデータ収集とそれによる分析結果に基づいて、子育てにおける疑問点に対して効果のある施策や選択について説明されている。同様に、効果のないものについても説明があるところが好感度高い。
    例えば、以下のような疑問を持っている方にはヒントになるようなエビデンスを示してくれます。
    - 子供の頃にどんな経験をさせると良いのか?
    - 勉強ができるような子になるにはどうすれば良いか?
    - どんな学校に行くと良いか?

  • ・リーダーを経験させる
    ・スポーツは学力に好影響、女子はより影響する
    ・忍耐、自制心、やり抜く力の3つの非認知能力を高める
    ・音楽や美術は非認知能力を高めることに寄与する
    ・幼いときほど子育ての投資時間対効果は高い
    ・子どもの成長とともに本人の時間の使い方が重要に
    ・祖父母は孫のコミュニケーション能力を上げる
    ・第一子の方がデキはいい
    ・目標を立て、習慣化し、チームで取り組ませる
    ・目標は結果指標よりもプロセスKPI、プロセス評価
    ・習慣化は初期のハードルを下げ、繰り返し回数を増やすこと
    ・優秀層との付き合いによるピア効果は、ポテンシャルが同等でないと逆効果になり得る
    ・所属コミュニティ内で相対的に高い順位であることが重要
    ・順位は絶対評価ではなく前回比の変動を評価する
    ・別学効果は見せかけの相関が多く、基本は共学

  • 同著者の「「学力」の経済学」を読んだ直後に本書を読んだので、前書との重複する内容が気になってしまった。半分くらいは前書と重複しているか。
    それでも、新たなトピックや情報のアップデートはあるので、一読の価値はあると思う。
    教育にまつわる施策や方法のアウトプットを統計で示しているので、n=1の事例に取り憑かれるよりはよほど信頼性はあると思う。それでも、科学的にメカニズムを説明できているとは限らないし、何よりも、どういった教育をしていくかは子本人や親の個性によるので、本書で効果があるとされている施策に傾倒するのも危険だと思う。政策や事業として教育に携わる者はともかく、親の立場としてはあくまで「参考情報」として頭に置いておくのが良いのだろう。

  • ◯Kindle

    ◯日付(2025.12.31〜2025.1.5)

    ◯ビフォー
    子育てを通して子どもたちがよりよい人生を送れるようにガイドしてあげたいというのが自分の考え。子どもの将来を制限するのではなくアシストするイメージ。これまで子育についてはほとんど勉強していなかった。自分が大人になって人生を送るうえで大切だと思うことに色々気付いた。生活習慣から考えかたなど。なかにはより早くこれに気付いていればもっと充実した時間もあったのかなと思う。こういった気づきを子どもたちに提供するきっかけになればいいなと思う。子育てと言っても、子どもの年齢に応じてかなりこちらの振る舞いも変わってくるのかなと思う。体系的に科学的根拠を元に学んでみたいと思った。まずは手始めに気になっていたこちらの書籍から読んでみる。


    ◯アフター
    ①伸ばすべきは非認知能力(忍耐力、自制心、やり抜く力等)。親の時間投資(親と一緒に活動的に過ごす時間)、スポーツ、音楽芸術などで非認知能力向上に繋がる

    ☆幼い頃に非認知能力を伸ばしてあげると、将来の認知能力向上にも繋がる。両親が関わることで子どもの非認知能力を伸ばすことができる。

    子どもの年齢が7歳や 11 歳になった時点でも、親の時間投資が非認知能力に与える効果は十分に大きい ことが示されてい ます。特に、スポーツや読書、掃除や片付けなど、親と一緒に活動的に過ごす時間に意味があるようです。 子どもの成長とともに、親よりも子ども本人の時間投資が重要になる
    ✎☆非認知を伸ばすために


    ②父親の時間投資のほうが母親より長期間効果があることを肝に銘じる。

    父と母の違いに注目してみると、母親の時間投資は幼少期のほうが効果が大きく、その後急速に小さくなっていきます。一方、父親の時間投資の効果は母親よりは小さいものの、その後の低下は緩やかです。父親の時間投資の価値は子どもの年齢とあまり関係がないというのは注目に値します。
    ☆✎父親の時間投資のほうが母親より長期間効果がある

    ③親の時間投資は幼少期は特に重要。15歳あたりからは自分自身の時間投資が重要になる。ここからは親としては金銭投資が効果的。

    ☆総じてみれば、 能動的な時間投資の効果は、幼少期には大きいのですが、子どもの年齢が上がるにつれて急速に小さくなっていく傾向がある

    ☆子どもが 11〜 15 歳になる頃には、子ども自身の時間投資が認知能力に与える効果は、親の時間投資の効果を上回っている ことがわかりました。 つまり、子どもの年齢が上がれば上がるほど、親の時間投資の効果は小さくなり、子ども自身の時間投資が重要になってくるというわけ です。 加えて、この研究では、子どもの年齢の上昇とともに、今度はお金の投資の効果が大きくなることも示されています。

  • 教育に関する研究結果がたくさん紹介されている。共学と別学どちらがいいのかとか、どんな習い事がいいのかとか、子育ての参考になるエビデンスをたくさん知ることができる。実験結果の全てが我が子に当てはまるわけではないが、何かを決めるときの参考にできる。

  • 信頼性の高い科学的根拠を厳選して示すだけでなく、メカニズムも説明して日本で当てはまるかどうか慎重に検証し説明している。科学的根拠を盲信することのリスクにも言及している。冒頭にあった、科学的根拠はあくまで平均的な結果であり、自分の子供の個性に注目していくことが大事ということをしっかり認識して、親として最善の選択をしていきたい。

  • 2【生存者バイアス】
    事故の生存者の話だけを聞いて、事故のリスクを過小評価してしまう。

    24
    スポーツをすると、その分勉強が疎かになってしまう? 1日は24時間しかないので、スポーツに時間を割けば、その分勉強する時間が減ってしまう。これを経済学では「時間配分の代替効果」という。

    週1~2回のスポーツは、週に30分程度テレビやスマホを見る時間を減らすことを占めるエビデンスがある。つまり、時間配分の代替効果は「スポーツをする時間」と「勉強をする時間」のあいだに生じるのではなく、テレビやスマホのような「受動的な活動の時間」とのあいだに生じている。

    スポーツをすることは学力を高める。3~10歳のときに放課後にクラブでスポーツをした経験があると、小学校の成績が偏差値で1.9も高くなる。

    68
    非認知能力を伸ばすのに、音楽が有効だと指摘するエビデンスがある。ドイツのデータを使った研究では、高校卒業まで継続的に音楽活動をしていた生徒は、学校の成績が良いだけでなく、勤勉性が高く、外向的で、意欲的であることが分かっている。
    音楽だけでなく、美術も有効。美術館に行って絵画を鑑賞する経験をした生徒は、他者への寛容性が高く、批判的思考力に優れている。

    76
    差別やスティグマが生じるではないかとか、元々通っていた生徒の成績が下がるのではないかということが心配されたが、そのようなことは生じない。それどころか、アルファベット順で座る席で、偶然、貧困世帯の同級生と席が近くなり、グループワークなどで一緒に過ごす時間が長くなった生徒たちは、より向社会的で寛大な気持ちを持ち、貧困世帯の同級生たちと仲良く付き合った。

    79【学力と非認知能力の両方を伸ばせる先生は少ない】

    129
    インプット(試験前に2時間勉強する)に目標を設定した学生の成績は上がり、アウトプット(試験で80点取る)に目標を設定した学生の成績は上がらない。

    130【目標の力で成績を上げる3つの条件】
    ①ある程度達成可能なインプットに対して
    ②他人ではなく自分が
    ➂自己管理の方法について学んだ上で目標を設定すると効果的

    151
    「優れた友人から受ける影響は”良い”影響である」?
    もともとの学力が上位20%の児童・生徒は、同じクラスに自分と同様に学力の高い同級生がいることによって学力が上昇するが、もともとの学力が下位20%の児童・生徒は、同じクラスに学力の高い同級生がいることによって、むしろ学力は下がってしまった。
    優れた友人から良い影響を受けるのは、もともと学力が高い児童・生徒だけ。

    191
    「女性は競争意識が強い」
    男性は競争心が強く、逆に女性は弱い。男性は競争的な環境の方が力を発揮しやすいのに対し、女性は逆に力を発揮しにくいことが明らかに。

    200
    女子は男子よりも自分に自信がなく、神経質で不安感をもちやすく、勤勉性と協調性が高いこと、リスクを回避する傾向が強い。

    210
    女性議長が誕生した地域では、11~15歳の女子の学歴が高くなり、教育の格差を縮小するに至った。
    これは「ロールモデル効果」。女性が少ないことで知られる経済学の分野でも、経済学の知識を武器にキャリアを築いている女性の卒業生の話を聞くチャンスがあると、経済学を専攻する女性が8ポイントも増加した。

    215
    質の高い幼児教育の投資有益率は約8%と推計。過去50年間の株式市場における平均的な投資収益率は約5%なので、株よりも幼児教育の方が割の良い投資。

    保育料の引き下げのあとに保育所を利用した子どもたちは、彼ら彼女らが20代になったときの非認知能力、健康、生活満足度、犯罪関与に悪影響があった。

    233【「1人1台端末」政策は子どもの学力を低下させた】
    コロンビア、チリ、ルーマニア、ペルー、スウェーデンなどで行われた政策は、子どもたちの学力向上には何らの効果がなかった、あるいは学力を低下させた。

    238
    PCを用いることが重要なのではなく、PCを使って「習熟度に合った指導」を実現できるかがカギ。

    241
    1つは、中国と同様に、通常の授業の中で教員が主導して動画とデジタル教材を用いることの効果を検証する実験。もう1つは、生徒に動画やデジタル教材が含まれたタブレットを渡し、休み時間や家庭での自習に利用することの効果を検証。
    前者の実験では生徒の学力テストの偏差値は3上がったのに、後者は4.3下がった。
    つまり、動画やデジタル教材は、適切なガイダンスなしに、ただ単に子どもたちに与えるだけでは害をなす可能性が高い。教員の役割は重要であり、教員が積極的に関わり、動画やデジタル教材を活用することで、それらが効果を発揮すると考えられる。

    248
    「ケンブリッジ・サモアビル・プログラム」
    プログラムを受けた子供が大人になった後、受けなかった子どもと比較して、飲酒量が多く、健康状態が悪く、犯罪に係る率が高く、寿命も短かった。
    プログラムでは、問題行動の矯正を目的にして、多くの活動への参加が半ば強制されていたため、子どもたちの自主性を奪ってしまい、周囲に流されやすい人間してしまった。

  • エビデンスがしっかりしているので説得力がある!

  • 経済学の視点(子どもが稼ぐ力をみにつけるには)から、子育ての実践的なアドバイスを提供する。
    著者は、子どもの発達や心理学、神経科学などの分野から得られた知見、確からしいと考えられる論文をもとに、効果的な教育方法を紹介。

    ✓親の行動と子どもの脳の発達
    子どもの脳は非常に柔軟で、親の愛情や関わりが子どもの神経回路の発達に大きな影響を与える。特に、情緒的なサポートや肯定的なフィードバックが子どもの自尊心や学習能力に良い影響を与える。
    特に、よい行動を認めてほめることで、子どものモチベーションや自発的行動がはぐくまれる。(ポジティブな強化)

    ✓一貫性とルーチンの大切さ
    子どもは予測可能な環境で安心感を得やすい。安定したルーチンを持つことが情緒的安定に寄与する。一貫したルールやスケジュールが子どもにとって重要な要素。

    ✓スクリーンタイム(TVやスマートフォン、タブレット端末)は適切な使用時間を設けるほうが子どもの発達によい。
    ただし、TVゲームをやめさせたからといって必ずしも勉強時間が増えるわけではない。時間の使い方は補完関係にない。

    ✓学力へ影響する環境
    親の学歴が高いと子も高くなる傾向あり。トップ校の下位より、二番校の真ん中のほうがプレッシャー負けせずに学力が伸びる。幼少期に祖父母に預けられた子どもは語彙が高い傾向。なお、学力が高いと自己肯定感も高い傾向がある。

    ✓男子の場合、男子校のほうがロールモデルが多いので伸びる。

    ✓稼ぐ力をみにつける(=高給な企業への就職?)と考えると、
    ①スポーツをさせる(リーダーシップの習得、忍耐力向上)
    ②芸術などを通じた非認知能力の向上
    ③学力をつける(目標を定めてPDCAサイクルをまわす、結果ではなくプロセス評価)

  • 教育に関する様々な研究結果(エビデンス)が書かれている。○○国の研究では〜という記載が多かったので、本当に日本でも当てはまるのか??と思っていたらが、第10章は「エビデンスはいつも必ず正しいのか?」。著者はこの疑問に対しても言及してくれていた。掲載内容が多く、何が最適なのかは自身では分からない(そもそも最適などないのかもしれない)が、少なくも以下のポイントは重要だと思った。
    ・幼児期に非認知能力(忍耐力、自制心、やり抜く力など)を鍛える。
    ・リーダー経験。
    ・グループの中で上位にいる。
    読み返すと感想は変わりそう。

  • 子供には

    リーダー
    運動
    非認知能力

    の訓練をさせる

    若いうちの教育は費用対効果が高い

    背伸びしたグループの最下位より、身の丈にあったグループの上位

  • 新規な知見は特になく。

  • 学歴高いと自己肯定感は上がりやすい
    鶏口牛後はそのとおり。年収と相関あり

    競争心は男性の方が大きい
    異性と競争すると、男性は頑張り、女性は成績が下がる
    教学に行った方が非認知能力が上がりやすい
    同学に行った女子は学力上がるけど肥満になりがち
    →ステレオタイプの脅威に晒されるから
    男子校はモデル教員の存在があるから

    公立校の子供にかかる費用年間100万
    PCでは学力向上に繋がりにくい、読書や宿題をする時間が減る
    PCは習熟度別指導のきっかけになる。習熟度別指導は有効性あり

  • 子どものときに何をすると将来の収入が上がるか?
    ・スポーツをする
    ・リーダーになる
    ・非認知能力を高める

    非認知能力を高めるには
    ・美術館や音楽鑑賞に行く
    ・好奇心があるものを見つける
    ・思いやりをはぐくむ

    子どもに勉強の習慣をつけさせるには
    ・目標をつくる
    ・習慣化する
    ・チームでやる

  • 教育に関する様々な事象についてエビデンスをもとに説明してある。一般的な感覚と合うものもあれば、「保育料の引き下げぎ子どもに悪影響を与えた。」など、一見すると信じられないようなデータもある。データだけをみるのではなく、その因果を検討する必要である。
    たくさんの事例を見ながら結局は、保護者や教師などと目の前の子どもに一番かかわるであろう人間の姿勢が重要だと感じた。教育は定量化が難しく評価が難しいものではあるので、現場レベルでエビデンスが重視されていなかったように感じる。
    教育は費用対効果の大きい投資といく言葉もある。投資と考えるのは少し、冷たい気もするが、エビデンスをもとに教育現場での意思決定をすることの重要性を学ぶことができた。

  • ①将来の収入をあげる方法
    スポーツ
    リーダー
    非認知能力 コミュ力主体性チャレンジ精神

    ②勉強が苦にならない方法
    目標をたてる
    習慣化
    チームで取り組む

    学習は後回しにしがち
    インプットに対する目標設定を

    初期の抵抗感を和らげる きっかけを増やす 
    →ご褒美をあげる

    チームを組むことで勉強が増える
    親とでいい

  • - かなりたくさんの研究事例を一冊の本の中で取り上げているため、切り口も多くなり、全部をすらっと読んで頭にいれるというのは難しいけれど、自分の中で刺さるポイントをしっかり押さえておくととても参考になる本ではないかと思う
    - 研究のエビデンスというのはあくまで統計的にこうだったということであり、個別に一人ひとりの子どもに効果があるなしは個人差がある、ということは意識せねばならない
    - 非認知能力や成長マインドセットは、大人も大事

  • 子育て書というより、論文集って感じ。

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