潮風マルシェ 潮風シリーズ (角川文庫) [Kindle]

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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本 ・電子書籍 (247ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 舞台が葉山で、家の近く。今回は未利用魚、未利用野菜を取り上げたお話。ダイバーシティの観点なども取り入れている。重い課題をさらりと読みやすい文章で、わかりやすく書かれている。

  • 潮風マルシェ感想、若干のネタバレ含む

    1年前発売された潮風テーブルの続編となる潮風マルシェ
    ※潮風テーブルはこちらを参照ください
    https://amzn.to/3THDxtf
    https://note.com/monoiku/n/na3c5377eb1ed?magazine_key=m9115169469d2

    今回も小説家「喜多嶋隆」がCommercial Filmのような
    Long Movie的な物語を展開します。
    悔いの残らないような人生なんて、無いのかもしれないけれど。
    その瞬間、その一瞬を精一杯生きたか?
    精一杯生きたと胸をはって言えるか否かで、人生の色は変化し、
    更なる輝きを増すのかもしれないと感じる物語達でした。
    (あえて物語達と表記する意味を、この小説を読んだ人ならわかると思います)

    前作「潮風テーブル」で作ったCMの中に使われるキャッチコピーが
    今回も出てきます。
    潮風テーブルで作った慎のCMが出てきます。小織が採るムール貝
    『両親とともに、海の上のヨットで、夏を過ごす子供がいる
          ノートや鉛筆を買うお金のために、海の中で、貝をとる子供がいる』
    この中で小織はきっぱりと言いますよね。「貧乏だって恥ずかしくない」って
    この凛として前を向く姿を、今みんなが忘れてしまい。
    おかしな方向に行っていると喜多嶋隆が警鐘を鳴らしているように思えます。

    「100の言葉よりひとつの体験」
    大人がみんなどこかに置き忘れてきたものかもしれませんね。
    特にCOVID-19により、一歩踏み出す事に臆病になっている人が
    増えたと感じるのは事実です。
    ここに登場する主人公たちが、行動する事の大切さを教えてくれている。
    そう思えてなりません。

    前作同様・・感情移入し、涙を流しながらの読破でした。
    素晴らしい小説をありがとうと言いたいですね。

    さて多少のネタバレを含んで、以下のキーワードを残しておきます。
    読んだ皆さんが、共感していただけると嬉しいです。
    1.「ゴム長課長」ぜひアニメ化を望みます。
      KADOKAWAアニメならできそうですね。
    2.「サマーロール」食べたいです。
      レストランとコラボして、対応してほしいですね。
    3.「潮風のシャワー」私も感じたいですね。海なし県なので
    4.「近道はない」ですね・・努力して努力した結果がいまなのですからね
    5.「地面に近いほど食事は幸せ」
      昔は田園で、畑で食べるごはん美味しかったと記憶してますね。
    6.「気持ちが熱中症になりそうだ」
      こんな熱い思い・・最近なかなか生まれてきませんね。
    7.「一人でかかえるには重すぎるなら、二人でかかえればいい」
     その通りですね。一緒に抱える人を探すのも最近は厳しいのかもしれませんがね・

    =========================
    最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
    皆様に感謝いたします。

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著者プロフィール

東京・本郷生まれ。明治大学卒。学生時代からロックバンドでドラムスを担当。卒業後、広告業界に入りCMディレクターとして海外ロケに飛び回る。そんな中、ふとしたきっかけで応募した小説現代新人賞(講談社)を受賞。作家としてスタートを切る。「ポニー・テールは、ふり向かない」などの作品は次々と映像化され、リズム感と叙情性を両立させた作品世界は、読者からの熱い支持を得ている。その後、葉山の海辺に移り住む。潮風が吹き抜けるハワイや湘南を舞台に、人生で大切にしなければならないプライドや愛を爽やかに描き続けている。KADOKAWA、光文社、中央公論新社などからの著書多数。

「2024年 『夏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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