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本 ・電子書籍 (195ページ)
感想・レビュー・書評
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あるpodcastで作者が語っていたのの聞いて興味が湧き読んでみる。
80年代のガジェットや風俗をテーマに50代と70代のおじさんがうろうろしますが懐かしむといった甘い感情はなく、作者の独特な言い回しによって「今」を描写する不思議な作品でした。例えばデジタル化されて何千冊部分の本棚がいらなくなったとか当時いってたのに、今やスマホから「容量が不足」といわれやっぱり場所とるじゃん!と憤ったり、遺品整理中にでてきたMSXパソコンのエピソードが面白い。カセット・テープからプログラムをロードしていたのと、ダサいデザインのコミュニティー・バスのルートがシーケンシャル・アクセスとしてダブって見えたりと当時のオタクの目を通してみた今の課題の炙り出し方が面白い。久しぶりに遠い未来の銀河系の果てでもなく、超古代の魔法の世界でもない「今」の話を読んだ。オタクでもこういう視線を持ち続けられるのは素晴らしい。なにより後ろ向きな懐古調でないのがいい。何も課題は解決していないけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
忘れちゃいけないすごく大事なことを1番優しい方法で静かに教えてくれる本!長嶋有はなんだかとっても素敵!
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著者プロフィール
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