禁忌の子 [Kindle]

  • 東京創元社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (345ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 見るだけ!!
    諸般の事情で普段は滅多に単行本Kindleは買わない自分
    でも毎日毎日あまりにもたくさんTLに流れてくるのでせめてサンプルだけでもと読みはじめたら
    驚かされました
    感動しました
    そして大いに考えさせられました
    王子様が伝えたかったことはこれだったんだと

  • テレビで作家さんがインタビューに応じているのを偶然見て、図書館にリクエスト。
    一番目に読むことになりました。
    出だしから、有無を言わさず読ませる・・・・
    最後まで誰がそうしたか、同じ生を受けてもその環境でそれぞれの人生が全く変わる。そしてこの先のことはわからない‥‥
    面白かったです。

  • ミステリの謎解きよりは、その場その場の展開を読んで楽しむ感じ。短い山場がいくつかあり飽きさせない構成。
    生殖医療に対して作者の書きたいことが伝わったのが良かった。

    ここまでの展開を経て、最後に「禁忌の子」が生まれることは、その子の今後の人生を思うとものすごく複雑な心境。
    航と絵里香自身も「知らされていなかった」当事者であり、この点について二人に罪は無い。だからこそとにかく複雑。
    とにかく、航には生まれてくる子を全力で愛するという決意があり、ラストまでに書かれた二人の人柄から、この両親ならきっとそうできるだろうという希望はある。
    その点で、中川信也の父親が書かれているのも秀逸だと思った。納得して迎えたはずの子どもにすら、途中で態度を豹変させてしまうことがある。中川信也の生い立ちを知ったことが、航を良い父親にする支えの一つになると思わせられる。

  • 現役医師が描く本格医療ミステリー。ある日、32歳の救急医・武田の下に運ばれた溺死体。その姿は自分...?と見間違うほど瓜二つ。他人とは思えない彼との関係を探るため、旧友の医師・城崎と共にまずは自分の出自を探ることに。両親はすでに他界し、一人っ子の武田。唯一の手掛かりは母子健康手帳に記載された病院・生島クリニック。不妊治療専門のこの病院で33年前に何が起きたのか、瓜二つの溺死体との関係は。禁断の医療技術にメスを入れた先に産まれる、禁忌の子とは...

    不妊治療の方法や縊死についてなど専門的な医療知識の部分も興味深く書かれていた。謎が解明されるペースも心地よく、真実に迫っていく緊張感にページをめくる手が止まらなかった。紫斑の部分はちょうど法医学の授業で勉強している範囲だったので気付けなくて悔しい部分。

  • 搬送された人物が自分と全く同じ容姿という不穏な序盤から、徐々に真相が明らかになっていく展開で面白かったです。最後の展開も予想しなかったもので衝撃でした

  • 今年最高の作品。仮に『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んだのが今年でも、その上にこの作品を掲げただろう。誰のレビューも読みたくない。賞賛する言葉を紡ぎたくもない。ただただ私が必要としているのは、そうすべき人と抱き合うことと、愛をまっとうすることだけ。この物語からいただいた灯を、私の心の聖域に灯し続けておくことだけ。
    この物語は私にとって、そうするに値する物語でした。

  • これは面白かった。
    今年の十選に入ります。

    ただ、その理由を説明しようとすると、どうしてもネタバレになってしまうので、ここに書けないのがもどかしい。

    著者は医師。「命を巡る医療× 本格ミステリー」とこの作品を紹介していました。

    本当に、命とは何かについて考えさせられる作品でした。

  • 好みの問題もあるとは思うけれど、私には、所々、ちょっと文章が読みにくいところがあり、ミステリ要素もなんとなく、納得しづらい部分があった

  • 緊急医、武田が対面した溺死体は一卵性双生児の様に自分に似ていた。
    その溺死体は誰なのか探っていくうちに、恐ろしい過去と向き合うことになる。
    何者か、というのは予想できるが、その後の想像がつかない事実に鼻白む。
    何か違う展開が欲しかった様な…気がします。

  • 802で紹介されてて面白そうだったので読んでみた。タイトルも惹かれるところあったので。


    ちょっと都合良すぎの展開がひっかかってしまう&それすら気にならないくらい面白さにはもう一歩届かずという感じ。


    でも、面白かったし扱われているテーマや素材も、興味深かった!

    読後はなーんか不気味、不安、不穏、嫌悪などなどのマイナスへひっぱられた。。。

    倫理を問う作品

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