- 白泉社 (2024年10月4日発売)
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感想・レビュー・書評
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大事な舞台の前に、大切な人との別れや恋人との行き違いがあり、心が冷えている憲人。親子の保護猫3匹を譲り受け、命のぬくもりに少し安らぐ。
『道成寺』は準備も大変。
作り物の鐘があるが、布が古くなっていたら張り替える必要がある。だがこの布が新品だと中が暗くなる。
通常、前半と後半がある能は、シテ(主役)は舞台から下がって着替えなどをする。だが、『道成寺』の場合、鐘の中で着替えをしなければならない。前半は白拍子で出てきて、後半は怨霊の姿である。
舞台裏に下がっての着替えなら、他の人が手伝うこともできるが、鐘の中では一人で着替えることになる。それがあまりにも暗いとまったく手探り状態だ。
そんなことも考えながらの準備となる。
そしていよいよ当日。
大曲を披くときには扇を作って出演者に配るものだそう。
合わせて、出勤料というのも渡す。
・・・大きい舞台をやるのはお金がかかりそう・・・。いくらくらい?という下世話な問いはなかなか答えを得られなそうだが。
お世話になった人、関わりのあった人も大勢見に来てくれて、さながら憲人のここまでの人生の集大成のよう。
『道成寺』の幕が開く。
*作者は、本作は『道成寺』が終わるまで、としているので、あと少しで終わる模様。
既刊はここまで。1巻が出たのが2003年、23冊出るまでに20年以上かかっている(但し、作中は2003年の世界)。
『道成寺』の舞台を1、2巻分、つまり1、2年掛けて描くことになる、のかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
202502/電書で再読
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大好きな成田美名子先生の作品、久々に読もうと思い、軽い気持ちで読んだら想像以上に面白くて能にハマった
個人的には栗ちゃんが好き -
さあ道成寺の披キいよいよだ。隆生先生や葉月さんのこと。大事の前になんで。そういう不測の事態が起きるが人生だ。日頃の行いの結果だったりもするわけで、大事な時に平穏でいられることは稀なんだよな。としみじみと。楽が「人生を凝縮したようだ」と口にした言葉が思いの外重かった。ここにたどり着くまでに作中の時間は1〜2年ぐらいか。実際には10年以上も続いていて、その間におきたあれやこれと微妙に重なるものがある。お遍路さんあたりから思うものがあったけれど。千葉の燈籠坂大師の切通しトンネルのくだりが、個人的には刺さった。
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困った主人公だけど、憎めない。さあ、次巻は頑張れ。
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ついに道成寺。長かった!!でも、今の集大成になるので本当に次巻が楽しみ。
著者プロフィール
成田美名子の作品
