GitLabに学ぶ パフォーマンスを最大化させるドキュメンテーション技術 数千ページにもわたるハンドブックを活用したテキストコミュニケーションの作法 [Kindle]
- 翔泳社 (2024年12月9日発売)
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感想 : 7件
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感想・レビュー・書評
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信頼できる唯一の情報源(SSoT:Single Source of Truth)という考えのもと、
Handbookにすべての情報を集約することで、非同期なリモートワークでも効率よくコラボレーションしている。
一方で、Handbookだけですべてのやり取りを実現しているわけではなく、
用途に応じてメールやチャット、イシューなどを使い分けており、
その使い分け方やそれぞれの気をつけるべきポイントを紹介してくれている。
以下、読書メモ
https://github.com/takeoverjp/booklog/blob/main/gitlab_doc.md詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
GitLabで行われているドキュメントやテキストコミュニケーションについての本。
一時期いわれていたマルハラ対策って、やっぱり重要なんだろうなと思った。マルハラが話題になった時に、感嘆符(!)をつけるようにしていたけど最近は忘れていたので、またちょっと意識して感嘆符をつけるようにしていきたい。
GitLabのハンドブックというのはすごい。3000ページもあるらしい。これ、全部読んだ人いるのか?
AIに全部読ませて回答するようにしてたりしないのだろうか。
なお、日本は遺伝子的に不安を感じやすい性質らしい。セロトニンを再利用するというセロトニントランスポーター遺伝子が短いタイプ(SS型)が多いのだとか。多分、自分もSS型なんだろうな…。何かにつけて不安を感じていることが人より多い気がする…。
GitLabがバイアスを避けるために紹介しているヒントというのもすごくいいと思った。
バイアスがあるという認識は確かに持っておくのがいいのだろうなと思う。「知識の呪い」とか、意識しないと陥りがちだよなと思う(昔の自分のほうが知識なかったのに、部下にたいしてつい知識がないと思いそうになる)。
GitLabには叫ぶ専門のSlackチャンネルがあるそうだけど、いったいどういうことが書かれてるのだろう。全然、想像つかない。
「チェスタトンのフェンス」というのは、確かに気を付けないとやってしまいがちだよなと思った。自分もつい最近、現行システムをもとに新システムをを作るにあたり、なんかよくわからないからいらないだろうと思ったら、必要ということがあったりした。気を付けたい。
チャットの一つのコメントにたくさんのスタンプ(というよりリアクション)するというのは、目から鱗。むしろ、コメントにつきリアクションは一つというのがマナーで、同じ人が何個も違うスタンプつけるのは煩わしいというイメージだった。場合によるだろうけど、あえて派手にするというのはそれはそれでありなのかもしれないので、使えそうな場面があればやってみたい。 -
前作は割とよかったと思うけど、こっちは正直微妙かも。まず2章の社会心理学的な? ネタを引き合いに出してからの「それはドキュメントで解決できます」みたいなところ、社会心理学の方はある程度出典も出してるけど、それをドキュメントで解決できるってのはそれはGitLab Handbookに書いてあることなのか、著者の個人的な思いなのか、みたいなところがわからないあたりからもやもやして。その後は咀嚼せずGitLab Handbookからそのまま持って来ただけみたいなのが続いたり、第3部、各章が短いのはそれはそれでいいかもだけど日本語が怪しくなってきていて、これ単に手抜きで書いたのでは、みたいな感じになってきたり。うーん。見るべきところがまったくなかったわけではない。GitLabではデイリースタンドアップを非同期でやってる話なんかは、前作でいちばん知りたかった辺りで、でも前作には書いてなくて今作で初めて知れたし。
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これを読んだだけでどうなるものでもないが目指すべき頂の一つ
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完全リモート化を実現した会社が、その今回に置いているドキュメンテーションに関するハウトゥー本ではあるのだけれど、それだけでは到底説明しきれない深みのある本。
恐らく深みを感じる理由は、本書の質が高いということもあるけれど、その前提として、本書で説明しているGitLab社の持っている理念と言うか、実現したいものが、決して表面的でなく本質的なものであるからだと思う。
だから自分も、決して本書をスキル本として読んではいない。むしろ哲学書の累計の一つとして感じている。 -
GitLabがいかにしてあの有名なハンドブックを作り上げて活用しているかを紹介する。
概念だけでなく、具体的なサンプル提示も嬉しい。
また、GitLabが参考にするツールやリファレンスも示されているので、自組織でも参照しつつ、ドキュメント文化を育てて行きたいなあ。
千田和央の作品
