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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4907953226401
感想・レビュー・書評
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20年前、当時36歳の女性グレイシー(ジュリアン・ムーア)は、23歳年下の13歳の少年ジョー(チャールズ・メルトン)と運命的な恋に落ちるが、2人の関係は大きなスキャンダルとなり、連日タブロイド紙を賑わせる。
グレイシーは未成年と関係をもったことで罪に問われて服役し、獄中でジョーとの間にできた子どもを出産。
出所後に晴れて2人は結婚する。それから20年以上の月日が流れ、いまだ嫌がらせを受けることがあっても、なにごともなかったかのように幸せに過ごすグレイシーとジョー。
そんな2人を題材にした映画が製作されることになり、グレイシー役を演じるハリウッド女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)が、役作りのリサーチのために彼らの近くにやってくる。
エリザベスの執拗な観察と質問により、夫婦は自らの過去とあらためて向き合うことになり、同時に役になり切ろうとするエリザベスも夫婦の深い沼へと落ちていく。
「キャロル」「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズ監督がメガホンをとり、アメリカで実際にあったスキャンダルを題材に、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアという実力派俳優が豪華共演を果たしたサスペンスドラマ。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第81回ゴールデングローブ賞では作品賞、主演女優賞、助演女優賞、助演男優賞に、第96回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされた。
予告編からは、「メイ・ディセンバー事件」を元にした映画を撮る為に主演女優が事件の当事者を取材し、事件の真相を炙り出す」実録犯罪サスペンス映画を期待するが、実際には「実在の人物を演じるということそしてモデルに肉迫するということについての演技論」「実在の事件を元にした映画やドラマ、その作品を興味本位で見る視聴者や観客の作品そして作品と観客批評」についての一筋縄ではいかないヒューマンサスペンス映画。
特に、「グレイシーから彼女のメイクを教わる為、エリザベスにグレイシーがメイクする」くだりは取材している側とされる側の境界線が曖昧になるスリリングなヒューマンサスペンスシーンだし、ラストのエリザベスにグレイシーが投げかけるセリフは実録ものの作品に対するカウンターのようなゾクゾクするものがあり、ジュリアン・ムーアとナタリー・ポートマンの演技合戦もヒリヒリするようなぶつかり合いが楽しめる実録犯罪ものの域を超えたヒューマンサスペンス映画。
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