オードリー・タン 私はこう思考する [Kindle]

制作 : 楊倩蓉 
  • かんき出版 (2024年11月7日発売)
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みんなの感想まとめ

この書籍は、著者の独自の思考や生き方を通じて、現代社会における問題解決のアプローチを探る内容です。特に、オードリー・タンの成長過程や教育への疑問、社会貢献の重要性が描かれており、彼の経験から得られた洞...

感想・レビュー・書評

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  • audible 。いやいや驚いた。本当に頭のいい人だと思った。少々じゃなく並外れて高いIQの持ち主が真剣かつ論理的に仕事をしているのがよくわかった。
    日本にもこんな専門家がいればボロボロデジタル化の起こらない政治ができただろうに。

  • オードリータンさんのファンなので、新刊を見るとついつい買ってしまう。
    今回の本は、途中まで「他の本とだいたい一緒の内容かぁ」と思ったもののAIについて、未来について、仕事や勉強については少しアップデートした内容がみれた。SF小説の読み方・受け取り方は面白かった。
    他のオードリーさんへのインタビュー本と似通ってしまうのは、同じ人間にインタビューしているのだから当たり前なんだけれど。。オードリータンさんに興味がない人でも、スマートに働いてみたい、とか、自分らしく生活したいとか思っている人は一読したら面白いと思う。

  • 新型コロナウイルスの感染拡大時、我が国では感染防止のためにマスクを求めて全国の薬局や薬店に長蛇の列ができました。一方、台湾ではデジタル担当大臣のオードリー・タンが開発した『マスクマップ』が国民に提供され、薬局でのマスク在庫をリアルタイムで確認できる画期的なツールとして大きな注目を集めました。

    そんな現代のデジタル社会をリードするオードリー・タンが、自身の思考法と未来へのビジョンを語る一冊「オードリー・タン 私はこう思考する」が発刊されました。

    まず、オードリー・タンはDXについて次のように語ります。

    本当のDXとは、デジタルツールを生かした業務フローによって、時間や場所や想像力の制限を取り払うことを意味する。誰でも自由に、無駄な時間を使わず、低リスクで仕事ができるようになるのが理想だ。
(引用)オードリー・タン 私はこう思考する、語り: オードリー・タン、出版社:株式会社かんき出版 出版年: 2024年、255頁

    私は、このオードリーのDX導入に対する姿勢に感銘を受けました。オードリーの根底には、彼女自身が提唱する『共好(ゴンハオ)』の概念があります。競争ではなく、互いに助け合いながら成長するという考え方は、現代社会、そして彼女が手掛ける近未来、特にDXの構築において非常に重要だと感じました。DXというと、「単にデジタルツールを使っている」というふうに解釈してしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、オードリーの根底にある「共好」という概念のもと、DXはデジタルツールを生かした業務フローによって、時間や場所や想像力の制限を取り払うことを意味しているのです。この発想は、ワークライフバランスの実践、多様なコミュニティによる政策実現など、まさに台湾政府が進めている次世代の社会を構築することを目的としているのだと感じました。

    そのほか、本書では、1980年代にイタリア人のフランチェスコ・シリロによって考案された時間管理術「ポモドーロ・テクニック」やオードリーが提唱する「大まかな合意を得る」ためにカナダで開発された焦点討論法(ORID)と呼ばれる会議法、さらに眠る前の過ごし方で睡眠記憶を高める方法など、私たちの実生活にヒントを与えてくれる内容も多く紹介されています。

    今や我が国においても終身雇用制が崩れつつあり、一人ひとりが多様なコミュニティに属して自己実現する時代が到来しています。オードリーは、本書の中で「未来の働き方」に触れ、「本業以外のコミュニティに20%の時間を使おう」と提案しています。そのことでオードリーは、少しずつ新たな人脈や専門的知識が得られ、最も興味のある分野への探求を深め、自分の価値を高めることができるとしています。
    本書では、Society5.0の時代を迎え、新たな働き方、新たなライフスタイル、そして新たな自己実現の方法を教えてくれます。IQ180以上とも言われるオードリーの世界は、私たちに新たな視点とインスピレーションを与えてくれるもので、特に次世代を担う若者たちの教科書的存在になるものだと思いました。

    オードリー・タンについて
    8歳から独学でプログラミングを学び始め、19歳でシリコンバレーでソフトウェア会社を起業した天才プログラマー。彼女は24歳でトランスジェンダーであることを公表し、性別移行を開始。2016年には台湾政府のデジタル担当大臣に就任し、デジタル技術を活用した政策を推進し、2024年からは無任所大使(無給の名誉職)に任命されています(原稿執筆現在)。

  • ■成長過程
    オードリーは子供の頃から天才児として扱われていたようですが、いわゆる工場労働者を養成する伝統的な教育プロセスに疑問を感じて、割と早々に学校に通わなくなってしまいます。

    不登校になると勉強をしなくなったり家に引きこもったりするのかと思いきや、全くそんなことはなかったようです。むしろ社会との接続を求めて、大学の講義に潜り込んだり、Perlコミュニティに参加したり、様々なコミュニティに参加することになりました。

    才能があるだけではダメで、社会に貢献して初めてその意味があるという考え方です。病弱だった子供の頃の経験など、このような思考に至る過程が人間らしく描かれています。

    ■思想
    何度も共創というワードが登場します。

    単に耳障りの良いことを言っているわけではなく、問題が非常に複雑化した現代では一人の知識やアイデアだけで解決することは難しいという状況の裏返しなんだろうと思います。

    表面的にはお花畑的考え方に見えてしまいますが、具体的エピソードを通して複雑な問題に現実的な着地点を見出していく様は説得力があります。

    ■普段やっていること
    本書ではオードリーの仕事術や生き方についてもtips的に紹介されます。個人の作業ではポモドーロ・テクニックやGTDメソッドを使って一つずつ仕事を片付けるようにしていて、会議では焦点討論法(ORID)を使って全員が「大まかな合意」に達するようにしていきます。

    決して特別なことをやっているわけではなく、当たり前のことを愚直に続けているイメージで、ショートスリーパーでもありません。誰でも真似できるものばかりです。

    誰もがオードリー・タンのようになれるわけではなく、またなる必要もありません。自分を改善させるためにはテクニックも重要ですが、地道な努力が重要であると改めて感じさせられました。

  • 参考になったのは、1) 8時間の睡眠時間を確保して仕事のパフォーマンスをあげている、2) 外注サービスを利用して料理を健康法&リラックス法と捉えている、3) work out loud=声に出して働く、一緒に仕事している感覚という考え方。

    特に3) は、それぞれが今どんな仕事をしているか共有することで、困っている時は周囲が解決法のアイデアを出せるし、業務の流れを把握することで知識や経験の属人化を防げる。自然と新しい挑戦ができる環境になりそうだなと感じた。

    普段の生活や仕事にもいろいろ活用できそうな発見があり、学びの多い一冊でした。 

  • 人類の宝という表現がふさわしいと思う。知に対する姿勢、思想、行動が透明。著作権すらも放棄して思考の過程を全て公開、共有する姿勢を見習いたい。時間管理術としてのポモドーロ法も試してみる。(Audible)

  • 若いのに悟ったような人だなと思った。SNSに操られないようにするという意見は確かにその通りだなと思った。

  • 2024年12月頃に他の本と一緒に購入。オードリーさんの経歴等は知らずとも、名前は聞いたことある。少しでも何か新しい気づいを得られたらいいなと思い購入。
    【概要】
    ・仕事やプライベートで日々様々なことが起こるが、それに対してどのように捉え、考えるのか
    ・「思考する」を大テーマに、仕事・プライベートでの自分の考え方を見つめ直す
    【感想】
    ・非常にためになる本でした。まず読みやすい。300ページと通常のビジネス書と同じくらいのボリューム感ですが、特段苦戦せずに読むことができました。
    ・内容については、思考する・仕事する・学ぶの観点から「思考」をベースに著者の考え方を学ぶことができます。
    ・決して難しい言葉や考え方は出てこず、むしろ身近で分かり易い考え方であるため、すぐに実践してみよう。と行動に移せる点に一読の価値を感じました。
    【刺さったポイント(感想含む)】
    ■「方法への挑戦」・「真理と方法」
    ・上記2つの考え方はトップダウン式のシステムを否定する。集団の中では個人が各々の信念に従い行動しつつ、コミュニケーションを通じ討論を重ね、納得しあい、対人関係を構築していくことが重要("自分"にとって正しい"答えを持つ"ことが大切)。
    ・同時に、問題解決は一人の責任ではなく、あくまで皆が力を合わせて解決の道を探すことに意味がある。
    ■競争より共創
    ・共創(共に創り上げる)では、仲間に対して少しでも自分が貢献することを意識する。そのため順位は関係ない。1位や2位など順位に捉われていることは他人が示した道を進んでいるだけに等しい。順位を意識せず自分に集中できたときに初めて自分が進むべき方向が見えてくる。
    ■テクノロジーの発展には倫理的な思考も必要
    ・テクノロジーの発展は専ら「今、役に立つ」ことに焦点が当てられており、その次の世代への影響が考慮されていないケースが多い。何かを発明する際にはその時々に役に立つことに加え、次世代の人々に与える影響を考える必要がある。
    ■才能があるということ、天才であること
    ・「才能の発見」と「貢献」は一つの行為。常に社会と相互に関わり合い、いかに社会に貢献出来るかが大切。凡人とは違うということを誇示するのではなく、その才能を分かち合い、新しい価値を提供できてこそ、天才と呼べる
    ・その点、共創の考え方を用いれば誰もが天才になり得る。
    ■「クローズ」から「オープン」の時代へ
    ・インターネットが発達した現代、答えを持っているということの希少価値は極めて少なくなっている。共創の考え方により、自らが持つ知識や経験を進んで分かち合うことで、より多くの価値を生み出すことが出来る。(敵ではなく仲間)。
    ■ポモドーロ・テクニック
    ・これが本書で最も刺さったポイント。有名なのかもだが、自分は本書で初めて知りました。
    ・ポモドーロ(イタリア語でトマト、ここでは一つのかたまりを意味する)に分けて、25分間1つの作業に集中+5分間休憩を繰り返すことで作業効率が上がるというもの。メールへの返信に気をとられ結果的に成果物を完成させるのに時間がかかってしまう私のクセを直すことができる一つの手法になり得る。
    ■睡眠
    ・その重要性は調べればいくらでも出てくるため割愛。
    ・本書では著者が習慣としている「夜10時以降はスマホ禁止」が刺さったポイント。SNSや動画サービスで気づいたら深夜、ということはしばしば。10時以降はスマホを禁止し、読書で心を落ち着かせることで、心のリセットに加えて、読書を習慣化出来る点がグッド。早速実践しています。
    ■リーダーは管理者ではなく、コーディネーター
    ・互いに協力し合いすすめること、序列を取り払い誰もが対等な立場であることを意識する。
    ・組織管理の目的は「共創」であり、メンバーそれぞれに、自分にも貢献できることがあると認めさせることが大切。命令ではなく、自主的に考えて行動することを促す。
    ■平行線を打ち破る会議法
    ・毎回必ず前回の議論に基づき議論を始め、最後は「大まかな合意」を形成するもの。
    ・「大まかな合意」とは、満足ではないが、みんなが受け入れられる状態を意味する。完璧な合意では平行線を辿り、永遠に交わらないこともあるため、結局上意下達に陥る。また、完璧に拘ることはそのレベルまで達する必要があることを意味し、より多くの人と手間をかけなければ実現できない。
    ・「すべての物にはひび割れがあり、そこから光が差し込む」。ひび割れを作ることで光が差し込むことで新しいアイデアや解決方法が見つかるというもの。
    ・満足ではなくていいからこそ、一人ひとりが自身の考えや意見を発信できるのであり、みんなが受け入れられるからこそ、難しいプロジェクトでも着実に前に進むことができる。そして大まかな合意を重ねた結果、最終的に価値のあるものを生み出すことができる
    ■読書は書くこと
    ・読書は「書を読むこと」でもあるが、「読んで書くこと」でもある。まさにこのレビューもそう。ただ、読むだけではなく、読んで書くことで、新しい発見や気付きに出会える。
    ■「与えること」は「所有すること」より価値がある
    ・文字通り、知識や経験をより多く有している人が偉い時代は終わった。今はその知識や経験を人々に与えることで、新しい価値を生み出せる人こそが評価される時代。Giveが大切であり、それにより「共創」は永続できる。

  • 面白かった 
    こんなにわくわくしたのは久しぶり
    共創 良いですね
    Facebookをけってソーシャルテクストに行かれたくだりも
    いいなあって思います

  • 参考になる考え方が多く書かれている。
    ただし理解はできても現代でそれを実行するにはかなりの意志の固さが必要。
    情報をクローズドにしたがる人が多いが、現代のようなネットワーク社会では自分で得た知識を誰とも共有せず秘密にしたところで、独り占めして利益を得るのは不可能に近い。世界のどこかでは自分と同じ課題に直面しており、世界はすでにクローズとからオープンへと変化している。

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著者プロフィール

台湾のデジタル担当政務委員(閣僚)、現役プログラマー。1981年4月18日台湾台北市生まれ。15歳で中学校を中退し、スタートアップ企業を設立。19歳の時にはシリコンバレーでソフトウエア会社を起業。2005年、トランスジェンダーであることを公表(現在は「無性別」)。アップルやBenQなどのコンサルタントに就任したのち、2016年10月より、蔡英文政権でデジタル担当の政務委員(無任所閣僚)として、35歳の史上最年少で行政院(内閣)に入閣。2020年新型コロナウイルス禍においてマスク在庫管理システムや「ショートメッセージ実聯制」を構築、台湾の防疫対策に大きく貢献。デジタル民主主義の象徴として、世界にその存在を知られる。

「2022年 『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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