答え合わせ(マガジンハウス新書) [Kindle]

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  • 本 ・電子書籍 (175ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。髙比良くるまの漫才過剰考察とはまた違ったベクトルの話で興味深かった。流石その業界に長くいてフロントランナーとして活躍しているだけある説得力。がむしゃらに漫才をするのではなく、まずは人と人の会話が生むパワーや偶然の立ち話というのを崩さないでやることが大事だということがよく伝わった。そりゃトム・ブラウンにあの点数出すよなと納得するし、期待している漫才師もそのとおりだなと、石田さん選ぶよなと思う。

  • テレビ離れが叫ばれて久しい時代、年々活況を増している特番がある。M1。最高におもしろい漫才師を決める大会という競技性に加え、局が盛り上げてたくさんの視聴者に届けるバラエティ要素もある。この二極性故に、漫才の採点結果には毎回賛否両論が沸き出てくる。この人達の方がもっと受けていたのに、とか。

    正直それまでこういうのは審査員それぞれの個人差的なものだと思っていたのだが、芸人審査員はこんな目線を持って採点していて、その上での審査員差だったのかと驚かされた。芸人がおもしろいと思う芸人、漫才のシステムを解説してくれた事で、お笑いをより多面的に見られるようになった気がする。けれども、それで良かったのかなとも思う。

    今まで表面だけ見ていて、ゲハゲハ笑っていた。なんと幸せな時代だったのだろう。この本を読んだ事で、これまでおもしろいと感じつつも漫然に感じていた違和感を、なんだベタか、とか、作っているなぁ、とか、はっきり意識の俎上に載せるような分析的な見方を知ってしまった。正に禁断の果実。漫才を丸裸にする恐ろしさがあった。芸人は教科書として読むべきだと思うし、お笑い好きライト層は読んだら拗らせる危険性があるなと思った本でした。やっぱチラリズムで留めとくのがいいんかもしれない。

    最終決戦は22日。普通に、純粋に、ただのライト層として楽しみにしています!

  • 最後、泣きそうになった。
    NONSTYLEの漫才は大好きなんだけど、それを一生の仕事としている石田くんの漫才に対する熱い想い、そして漫才で周りの人を幸せにするんだという想いに心打たれてしまいました。 漫才を見るのがますます楽しみになってきた!

  • 面白かった

  • 漫才で笑ってしまう仕掛けのあれこれを、実在のコンビ名を挙げながら解説してくれる本。実在のコンビが登場するので「確かにそうかも」と納得感が高い。

    また、後半の石田さんの半生は、表舞台から見える姿とはまた違って、これもこれで大変おもろしろかったです。

  • 1000円で覗けるパンドラの箱

    完全なバイブル本といった感じではなく、自伝とバイブルのミックス。

    あくまでも漫才に対してではなく、石田さんの中での「答え合わせ」といった内容。
    なので石田さん目線の考え方や感じ方なので多少偏りはある。(基本フラットな考え方の人ではあるが、やはり分析や理論の人でセンスという部分の比重は小さめ)
    また、自伝的な部分もあるため、NON STYLEファンの方がより全体を楽しめる作りではある。

    良くも悪くも教科書的な内容なため斬新な分析はなく、お笑いオタクなら何となく理解している内容ではある。
    ただ、これを言語化してプロがまとめてあるのは読者としても「答え合わせ」となっており便利だし、これからお笑いを志す人がこの本一冊で勉強できるのは非常に有益かと思う。
    これまでにも漫才やお笑いに関する書籍はあったが、大抵がどこぞの馬の骨かもわからない芸人崩れの作家が書いた、薄っぺらく答えにたどり着いていないものばかりで、これらとは一線を画しているのは流石現役の漫才師。

    逆を言うとセンスバキバキの芸人(石田さんと同世代だと千鳥の大吾さんや笑い飯の哲夫さんなど)に飲みに連れて行ってもらった時に語られるお笑い論といったものではない。

    お笑いを志す(もしくはすでにしている)人やお笑いオタクにとっては上記の通り良い本だが、逆にライトなお笑い好きにとってはカラクリを明かし過ぎているので漫才を楽しく見れなくなる恐れもあるので注意して手に取るべき。

  • ・M-1を毎年見て、すこし評論までする
    ・生のお笑いを見たことがある
    ・ある程度のコンビとそのスタイルを知ってる
    この辺が最低ライン(私)で、これ以上お笑いを知ってるすべての人が面白いと思えます、きっと。
    少なくとも私はめちゃくちゃ面白かった。
    YouTubeでノンスタのネタ見直したらめちゃくちゃ太ももめっちゃ叩いてた笑

  • M1チャンピオンで審査員、NSC講師のNON STYLE石田さんによる漫才考察本。彼のお笑い芸人としての経験を基に漫才・コンビ・未来・賞レース等について考察・分析した本。

    分析のみならず、相方井上さんとの関係性などもあり、単に漫才の教科書だけでない読み物としての楽しさもあります。

    漫才考察本といえば、同時期に発売された令和ロマン高比良くるまさんによる『漫才過剰考察』もあります。両方読めば現代漫才についての知識は過不足なく得られるでしょう。

    今はテレビが以前ほどの影響力を持たなくなってきていますが、その中でもお笑い芸人さんたちの活躍は目を見張るものがあります。

    様々な媒体があれど、その核となるのはネタであることは変わりないと思います。お笑い好きはもちろん、普段あまりお笑いに触れない方も新たな一面をしれる良い機会になると思います。

  • 漫才師はこんなに多角的に漫才を考えているのかと驚いた。
    井上さんの事故前後のエピソードも人間味があって面白い。
    ノンスタイルを知らない人でも楽しめる本だと思いました。

  • 2025年1月①

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