思っていたよりも早くに第2巻が出た。
最近、本を読むのがますます遅くなってきているので、そんなふうに感じるのかもしれない。
これなら半年に1冊くらいのペースで読めるのかな。今後も楽しみにしてます。
敵の襲撃を受ける相良家は、いつも危なげなく撃退してはいるが、そのたびに引っ越しを余儀なくされ、前巻を含めてこれまでに埼玉・東京・神奈川・和歌山・三重と移り住んでいる。
そのほかにも北海道や沖縄にセーフハウスがあると言ってたし、なんだか諸国を漫遊してるみたいで、まるで水戸黄門かサザエさんのオープニングを見ているような気分になってしまった。賀東センセ、取材旅行楽しんでます?
今作では、宗介が“普通”の社会人となっている風間やオノDと連絡を取り合っていたこと、そして何よりも風間が宗介をよ~く分かってくれていたことが嬉しかった。
宗介に Vtuber の中の人を頼んだらどうなるか。
高校生のときだったらもうメチャクチャになっていたんだろうけど、“ソースケ”をまるごと理解したうえで絶妙なポジションに置くことで活躍させた風間の策士っぷりは、思わず敬礼したくなるくらい見事だった。
ディープなAS戦の知見を平坦な口調で語りながら、奇跡にも近い戦闘をこなしてゆく無表情人形系美少女が見れるなら、僕だって喜んで投げ銭するかも。
また、マオ・クルツらが合流して、久しぶりとなるスリーマンセルでの戦闘場面も描かれている。
前シリーズ終盤のヒリヒリした緊張感は無い。
“死なないで、ちゃんとみっともなく歳とった”から、全盛期のパフォーマンスはないのかも知れないが、寄せ集め傭兵チームに対しては指導戦闘とばかりに余裕の勝利。
二十歳の娘の母となったアラフィフのマオだが、小じわの浮かんだ横顔にふとした瞬間に二十代の面影が重なる。その美しさと強さは、いささかも損なわれていない。
賀東センセもこの12月でプロ作家デビュー30年とのこと。
“三人でダンスを踊るのは、たぶんこれが最後だろう”とか、“(息子と)一緒に寝られるのもあと何年だろう”とか、宗介が感慨にふけってしみじみしちゃってるのもその影響なのかな。
いよいよ次巻は美魔女のTさん。
でも、この family シリーズって、基本ふもっふだからなぁ。
本人は真面目に一生懸命なんだから、appendix2みたいにあんまり残念なことにはしないであげて。