キーウで見たロシア・ウクライナ戦争 戦争のある日常を生きる (星海社 e-SHINSHO) [Kindle]

  • 講談社 (2024年11月27日発売)
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  • 副題に「戦争のある日常を生きる」とあるように、ウクライナ在住16年の著者が戦時下を生きるウクライナの人々の日常をQ&A形式で明らかにした本。
    著者の平野高志さんは、ウクライナ国営通信(ウクルインフォルム)日本版の編集者で、twitter(どうやら今はXというらしいのだが、そこの経営者某のことが嫌いすぎて、僕はいまだに旧称を使っている。)でウクライナ情報を発信しており、僕もいつもお世話になっている。/

    例によってまとめる能力は皆無なので、目に留まった文章をバラバラと羅列して行く。印象に残った部分だけを引いたので、問いと答えがマッチしていない項目もあるがご容赦願いたい。/


    〈ウクライナ国内でロシアのプロパガンダを見かけることはありますか?〉:
    【プロパガンダへの対応は、まず疑わしい点に気付いた上で事実確認を行うことが必要です。(略)特に特別刺激の強い情報は要注意で、ソーシャルメディア上で慌てて拡散するのではなく、きちんと真偽を調べることが大切です(私も時々失敗するので自省しつつ書いています)。】/

    僕も時々失敗するので自省しつつ、あえて引用しました。/


    〈ウクライナの人が考える「戦争の終わり」とは何ですか?〉:
    2023年夏の反転攻勢が思うような成果をあげられなかったことで、現時点では奪われた領土の全てを取り返すのは難しいだろうという見方が増えてきている。/
    キーウ国際社会学研究所の世論調査:
    (「平和を達成し、独立を維持するために、自国領の一部を断念し得る」:10%(2023.5)→32%(2024.5)→38%※1
    「それによって戦争が長引き、独立維持への脅威が生じるのだとしても、領土を一切断念すべきでない」:
    84%(2023.5)→55%(2024.5)→51%※1

    ※1: 同研究所が2025年1月3日に発表した2024年12月の世論調査の結果(2025年1月4日のNHKニュースより。)/


    〈戦後復興に一番必要なものは何でしょうか?〉:
    【ウクライナの安全保障を考える上では、NATO加盟ができれば最も理想的ですし、現在8割のウクライナ国民がNATO加盟を支持しています。※2】/

    ※2:※1で紹介した2024年12月の世論調査で、戦争終結に向けたシナリオを問う質問では、「ロシアが東部の2州と南部の2州、クリミアの占領を続けるものの、ウクライナはNATOに加盟して真の安全保障を得るとともにEU=ヨーロッパ連合にも加盟する」というシナリオを支持する人が最も多く64%となり、これを受け入れられないとした人は21%でした。/

    NATO加盟には、ハンガリーのオルバン首相やスロヴァキアのフィツォ首相が障害になりそうだ。
    NATO加盟の最終目標が実現するまでの間は、できるだけ多くの国と二国間の安全保障分野での協力協定を締結するなどの地道な努力を積み重ねて行くしかなさそうだ。
    まだまだ茨の道が続くと思われるが、
    ウクライナに栄光あれ!

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著者プロフィール

1981年、鳥取県生まれ。東京外国語大学ロシア・東欧課程卒。2013年、リヴィウ国立大学修士課程修了(国際関係学)。2014〜18年、在ウクライナ日本国大使館専門調査員。2018年より、ウクルインフォルム通信日本語版編集者。キーウ在住。写真家としても活動。

「2020年 『ウクライナ・ファンブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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