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感想・レビュー・書評
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国や公に対して犯される犯罪の一つとして「反逆罪」が思い浮かばれるのですが、現代では死語となりつつあるこの言葉の歴史を、古代ローマから辿られています。主としてローマからフランス、その隣国として影響を受けたイギリスについて、特にイギリスにおいての変遷を通して解説されています。「反逆罪」に込められている2つの意味とその扱いの歴史から、反逆される対象が時代とともに移り変わっていく様子が分かります。王国と国王から、人民と国に。また刑罰の重さの変化が物語る、この罪に対する世の中の見方の変化が分かります。裏切りという感情論に近い刑罰が、時代とともに法律の仕組みに組み込まれることによって冷静に判断されるようになること。そこには、反逆によって侵される権力の弱体化も関係していることが分かります。
なぜいま「反逆罪」なのか。SNS時代である現代、互いが分断されている時代に、その互いが互いを「反逆者」だと糾弾する時代であるからこそ、その罪の起源から詳らくことにより、その言葉の意味について明らかにしておく必要があるという著者の責任感を感じる内容でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者の珍しい名前が気になるのはさておき、内容としては世界史内の西洋史の更に限られた部分に主にスポットを当てるもので、前提知識の不足もあって理解しながら読み進めるというわけにもいかず、ノンフィクションものにおいて、個々人の動機が多様に繰り広げられているのをただ眺めるという実感で消化する感覚に近かったが、大きくは、歴史的な経緯のすえに現在の我々の言語感覚においての反逆という概念があるかを理解する一助になった。
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