一遍踊って死んでみな (文芸社文庫) [Kindle]

  • 文芸社 (2024年12月5日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • あらためて今は昔に比べて豊かで娯楽に満ちてるなと思った。

  • 一遍上人の踊り念仏。
    こんなにロックな生き様だったら、と想像が膨らみ、とても楽しく読めた。
    あとがきを読んで、この作者もロックだなぁ、と感じた。

  • 初読みでしたが、スピード感あって読んでて楽しかったです。
    本当にイッキ読みしました!
    これはイッキ読みに向いてる本でした。

  • 鎌倉時代に起きた仏教ニューウェーブ。
    その中の一つ踊り念仏。
    念仏はロックだ。
    破天荒かつ繊細な捨聖、一遍の物語。

    ※これはあくまでフィクションです。

  • 新刊のタイトルが気になったので、白蔵盈太を続けて読んだ。一遍上人は壇ノ浦で義経に加勢した河野水軍の出身という縁があり気になる存在だった。小説では、鎌倉時代にタイムスリップした高校生の目からみた一遍上人が描かれている。著者の歴史小説はいろいろな文献を参考にしながら空白部分を想像力で補っており、ユニークな視点で歴史を楽しむことができるが、時代背景も含めて大いに参考になった。

  • タイトルからしてガンギマリなのである。
    表紙絵を見てまた、これを買っていいのかどうか迷う感じなのである。
    ラノベ?ラノベなの?
    真宗クラスタが手を出していいのかわからなかったけれども読んでみた。
    もう一ページ目からぶっとんでいる。異世界ものなのだ。
    一遍っていうと、NWOKB(New Wave of Kamakura Buddhism)の親鸞聖人からするとちょっと後の人になるので今一つ知らない。そしてこれが一遍上人の正しい姿だなんて一ミリも思っていないのだけれども、熱く浄土三部経について語っている辺りなんてもう胸アツなのである。エンターテイメントとして読むのだと思いながらもうぉおおおおそうだよ、作者の方、きちんと学んで書かれているのがわかってありがとう!!!という感じなのである。
    とにかく自分も身に覚えがあることが一遍の周辺にも起こるのである。自分がこうするのが正しいのだと思ってしまったらあかんのだ。そういうのを身につまされる物語。
    本当に小説として楽しんだ。作者の方も、これは創作したものであるので歴史的事実とは違うときちんとあとがきでも明言されている。そうなんだ。でもこの溢れるパトスは文字を追いながら、自分も一遍のライブを見たくてたまらなくさせる。そうさ、時宗を検索したさ。YouTubeで。
    たまに親鸞聖人って本当に目の前にしたらどんな方なんだろうって思う。そういうのを具現化した作者の方はすごいと思うんだよね。どこか自分は思考停止じゃないけどリアルに考えるのをちょっと遠慮しているところがある気がする。
    あまりに止まらなくて一日で読んでしまった。ラスト、過去をめぐる旅に出るふたりの思いに泣いた。
    この小説のおかげで南無阿弥陀仏!!!!と叫ぶ夢を見た。
    小説としてぜひぜひ仏教クラスタに楽しんでもらいたい。

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著者プロフィール

1978年埼玉県生まれの一男一女の父。メーカー勤務のかたわら、2015年頃から本格的に小説を書き始める。2019年、Nirone名義で執筆した小説「わたしのイクメンブログ」が漫画化(全3巻・完結)。2020年「松の廊下でつかまえて」で第3回歴史文芸賞最優秀賞を受賞(「あの日、松の廊下で」に改題し文庫化)。

「2023年 『【文芸社文庫】 桶狭間で死ぬ義元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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