ヘタレ人類学者、沙漠をゆく~僕はゆらいで、少しだけ自由になった [Kindle]

  • 大和書房 (2024年12月12日発売)
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みんなの感想まとめ

多様な文化や価値観を探る旅を描いた本書は、特にインドの沙漠の民との交流を通じて、自己の常識を問い直す機会を提供します。著者は、異なる背景を持つ人々とのコミュニケーションにおけるストレスを解消し、互いの...

感想・レビュー・書評

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  • 読むきっかけは、仕事でとある顧客とのコミュニケーションにストレスを抱え、ふと雑誌で紹介されていた本書が目に止まったから。
    「人ってみんな違うから分かり合えなくて当然」みたいな感覚がもっとハラオチできれば、このストレスも軽減するかな、と思った。

    読んでみると狙い通り、というか想像の遥か上をいくインド(特に”沙漠の民”)の世界線。刺激的で面白くて、どっぷりハマって一気に読了。
    日本社会は同一性を前提とするからこそ(僅かな)差異が浮かび上がるが、インド社会は差異が明確にあるからこそ共通点を探ろうとする、という考察はとても興味深かった。
    ところどころ面白い文化人類学的考察も散りばめられ、「感謝を伝えない」カルチャーの話や日本人に幼少期からインストールされる「私的所有」の価値観の話は自分の「当たり前」を捉え直す機会になった。
    一見ワケの分からない(負の感情を覚えるような)相手の行動も、一定の理論に基づいた価値観なのだと深掘りすると受容できるのだと気づいた。

    本書は何より「物語り」として面白く、著者がフィールドワークのきっかけとなったパーブーさんをはじめ、魅力的な人々が沢山登場する。(パーブーは語録が作れるくらい哲学的なことをポロっと言う。)
    著者とパーブーの対話で締め括られるエピローグには思わず涙。。

    本書に登場する人々がどうか達者で暮らしていけますように、と願わずにはいられない。

  • 人類学、インドそのどちらも知ってるようで分からない。しかもヘタレ?という格調高くない題名に惹かれて読んでみた。日本と全く異なる沙漠の生活の実体験が面白かった。

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著者プロフィール

1975年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科修了。博士(社会人類学)。東京学芸大学教育学部人文科学講座准教授。編著に、『インドを旅する55章』(2021年、共編、明石書店)、『人類学者たちのフィールド教育:自己変容に向けた学びのデザイン』(2021年、共編、ナカニシヤ出版)、『萌える人類学者』(2021年、共編、東京外国語大学出版会)など。

「2024年 『そして私も音楽になった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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