「心のない人」は、どうやって人の心を理解しているか――自閉スペクトラム症者の生活史 [Kindle]
- 亜紀書房 (2024年11月22日発売)
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感想・レビュー・書評
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気が付かずに手に取ったが、読み始めてすぐに「みんな水の中」と同じ著者によるものだと分かった。
もう少し分析的な内容なのかなと思っていたが、タイトルにもある通り「生活史」の色が強かった。7人の当事者の話と、著者のコメントが交互に掲載される内容。
子供の頃に国語が得意だったという人が多くて少し驚いた。本のテーマがテーマなので、そういう人が重点的にピックアップされているのかもしれない。あるいは、著者との出会いがSNSだったりするので、言語コミュニケーションに比較的長けている人が自然に集まっている可能性があるかも。
現実の人間の内面は見えないけれど、創作物にはモノローグの描写があるので、読み方さえ分かれば人の内面世界を想像することを学ぶ一助にはなりやすいのかなと考えた。また、現実は「ここで起きていること」しか見られないけれど、創作物は「一方その頃」があるのも良い。気がする。
世代によって発達障害の診断を受けたり支援を受け始めた年齢が全く違っているのが印象的だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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