格差の〝格〟ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性 [Kindle]

  • 朝日新聞出版 (2025年1月20日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 勅使川原真衣さんの5冊目の著作。あいかわらず能力主義に対して見直しの眼を向けて丁寧に解きほぐしてくださっていて、溜飲が下がる。言葉は人間の作ったただのツール、道具だ。それは我々がよりよく生きるために使われるためにあるべきであって、作り出した道具に知らず知らずに支配されるべきではない。彼女のように、道具の定期点検をしてくれる人がいらっしゃるのだから、人類はまだ大丈夫、と信じられる。

  • 「意識を変えよう」ばかりで具体的な方策や仕組みづくりの実例などはない。各章ごとに主題を分けているようではあるけれど、課題もそれに対する筆者の提案も、どちらもよくわからないまま終わる。

    より良い社会を考えている読者に対して「意識を変えよう!」と呼びかけるだけの本になってしまっているように感じた。

    目を引く良いタイトルだから、身近なところから変化を起こせる仕組みづくりや制度を作りのところまで話を持っていってほしかった。



    ---追加メモ---

    著者の思考には必要だったであろう言葉たちも、読者にとっては思考を邪魔する雑音になる。読者自身が思考する余地を減らし、敷かれているはずの道が見えない。

    深く考えているんだろうし調査もしているんだろうけど、「これっておかしくない?」って繰り返し言われている印象になってしまってもったいない。
    親子の会話風なやりとりは親しみやすさを表現したのかもしれないけど空々しくてちょっとキツかった。

    -----内容メモ----

    ⚫︎存在
    存在することに誰の許可もいらない

    誰かに許可された人しか存在してはいけないなんて社会だから息苦しい

    赦すという言葉で選別


    ⚫︎生産性について(ピーター・ドラッカー)
    効率とは物事を正しく行うことであり、
    効果とは正しいことを行うことである。

    効率性(Efficiency) 「どのように仕事をするか」に焦点を当てる
    効果性(Effectiveness) が 「何をすべきか」に焦点を当てる

    ⚫︎京都の福祉事業所 きのとまさゆき

    「居場所だなんて思ってない」
    「居場所を作ってあげてるなんてとんでもない。居場所、多様性なんて白々しさが漂う」

    ⚫︎主体性
    行動力→思考力→協調性すら内包

    ⚫︎タイパ
    時間×効果

    ⚫︎LEGOの語源
    leg godt(デンマーク語でよくあそべ)
    本来は「実験的にやってみる」「とりあえずやってみる」みたいな意味合いらしい。


    (オーディブルにて)

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著者プロフィール

てしがわら・まい:1982年横浜生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。BCG、ヘイ グループなど外資コンサルティングファーム勤務を経て独立。2017年に組織開発を専門とする、おのみず株式会社を設立し、企業はもちろん、病院、学校などの組織開発を支援する。二児の母。2020年から乳ガン闘病中。

「2022年 『「能力」の生きづらさをほぐす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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