病の皇帝「がん」に挑む 人類4000年の苦闘(下) [DMM.com]

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  • / ISBN・EAN: 9784152093967

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  • 『遺伝子‐親密なる人類史‐ 』に続いて、シッダールタ・ムカージーを読むのは2回目。
    癌の治療と予防と原因追求の長い歴史が物語られる。著者が癌の医者であるためか、散漫な印象があった『遺伝子‐親密なる人類史‐ 』より引き締まっている。癌が不治の病という印象を持つような時代ではなくなったが、今日でも厄介な病であり、引き続き人類の苦闘は続きそうというのが、感想。また、タバコが肺癌などの原因であることは明らかで、タバコ産業はそれを知って隠蔽していたにもかかわらず、それでもタバコ産業やそこから献金を受けた議員等のせいで禁止できないことに対する著者の強い憤りに共感した。

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著者プロフィール

シッダールタ・ムカジー(Siddhartha Mukherjee)
がん専門の内科医、研究者。著書は本書のほかに『病の皇帝「がん」に挑む——人類4000年の苦闘』(田中文訳、早川書房)がある。同書は2011年にピュリツァー賞一般ノンフィクション部門を受賞。
コロンビア大学助教授(医学)で、同メディカルセンターにがん専門内科医として勤務している。
ローズ奨学金を得て、スタンフォード大学、オックスフォード大学、ハーバード・メディカルスクールを卒業・修了。
『ネイチャー』『Cell』『The New England Journal of Medicine』『ニューヨーク・タイムズ』などに論文や記事を発表している。
2015年にはケン・バーンズと協力して、がんのこれまでの歴史と将来の見通しをテーマに、アメリカPBSで全3回6時間にわたるドキュメンタリーを制作した。
ムカジーの研究はがんと幹細胞に関するもので、彼の研究室は幹細胞研究の新局面を開く発見(骨や軟骨を形成する幹細胞の分離など)で知られている。
ニューヨークで妻と2人の娘とともに暮らしている。

「2018年 『不確かな医学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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