コーヒーが冷めないうちに [Reader Store]

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  • サンマーク出版
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  • Reader Store ・電子書籍
  • / ISBN・EAN: 9784763135070

感想・レビュー・書評

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  • 感動する作品だった。
    SFではタイムトラベルなどで過去へ行く話があるが、この物語はそれとは少し違う幻想的な内容だった。過去への介入は、しばしば因果律を問題にするが、これはその辺りもうまく調整されていてそんな工夫の仕方があるのかと驚いた。SFというジャンルではないので、心理描写に重点が置かれていて、自分にとっては非常に印象的だった。
    登場人物が皆、個性的で非常に面白い。また、この物語はほとんどが喫茶店という限られた場所だけで繰り広げられる話なのが秀逸だった。今までこういう話は、多分読んだことがなかったので新鮮に感じられ、読んだ後まで余韻が残る。
    人は誰でも、「あの時ああすれば良かった」などと後悔し、できれば「その時に戻ってやり直せたら...」という経験があるものだ。ただ、過去に戻っても現実が変えられないなら、意味があるとは思えないだろう。実際、自分もそう思っていた。しかしこの物語を読んで、過去に起こったことは決して変えられなくても、自分がその時にもう一度納得できる行動を選択することで、その後の自分の生き方が変わって来るのだと教えられた気がする。その時、その時で自分が納得できる行動を取っていきたい。

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著者プロフィール

川口 俊和(かわぐち としかず)
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。『コーヒーが冷めないうちに』で小説家デビュー。続編として『この嘘がばれないうちに』が刊行され、最新刊『思い出が消えないうちに』も2018年9月19日に発売。
『コーヒーが冷めないうちに』はヒット作となり本屋大賞にもノミネート。映画化され2018年9月21日に公開。

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