あいびき [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 4
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感想・レビュー・書評

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  • これは切ない。昔も今も変わらない感が、実に切ない。でも田舎の女の子は皆こんな感じという偏見を持って田舎に行ってもうまいことこんな子は見つからないわけで、むしろ変なのに引っかかって大変な事になって、それはそれで切ない。

  • 現代の基準からすれば
    ・若干描写が長々しい
    ・女性のセリフがあまり若い女性っぽくない
    という違和感はあったものの、なかなか面白く読むことができました。
    「吾仏」というのは原典では「神」なのでしょうか。こういう宗教的心情というのは今でも日本人には分かりづらい点だろうと思いました。
    モーパッサン的な近代的な作品で、こういうのを読んだ明治人たちはどのように受容したのだろうな、と想像せざるを得ません。

  •  必要があって読んだ話なのですが、時代的に漢語や雅語の名残があって読みづらいかと思いきや、素朴な文章で読みやすく(会話文にはやや時代を感じてなんだか自分よりはるかに年配の人がしゃべっているような印象を受けたものの)、わりにどきどきはらはらしながら読んでいました。
     原作はツルゲーネフさんということで、作品の中身については触れませんが、この時代の人々にとって、こういう素朴な文章で海外文学が読めるなんて言うのはどういう気分だったんだろうか、今でいうライトノベルを読んでいるような感覚? それはどちらかというと戯作か?
     でもなんとなく背徳感を感じたのではないだろうかと思わなくもない、距離の近い言語はそれだけ自分のこととして考えやすいわけですし、なんとなくほんとうに他人の恋愛事情を覗き見ているような気がして、私は非常に背徳感があった……
     おもしろかったです。

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