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感想・レビュー・書評
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作品名: 往生絵巻
作品名読み: おうじょうえまき
著者名: 芥川 竜之介
武家の地位、妻子を捨てて、補陀落渡海の旅にでた、五位の入道をめぐる、冷ややかな話
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底本データ
底本: 現代日本文學大系 43 芥川龍之介集
出版社: 筑摩書房
初版発行日: 1968(昭和43)年8月25日
入力に使用: 1968(昭和43)年8月25日初版第1刷
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「往⽣絵巻」 1921年(⼤正10年)
北村薫の『六の宮の姫君』で、これの原作を読んだ菊池寛がこういう男の口に白蓮華が咲くのは許せないとのたまい、芥川がそれじゃあ俺が書くよと言って書いたというような挿話が書かれてました(うろ覚え)。
原作は、私が思うに空也上人の「一度でも南無阿弥陀仏を唱えたものは成仏できる」という思想を踏まえた仏教説話だと思われます。
その線から考えれば別にまちがってはいない。
芥川は沢山の登場人物を出して、演劇的に処理しようとしているが、かえって話をややこしくしているだけという感があります。何がしたかったのかよくわかりません。
【題材となった古典作品】
☆『今昔物語集』 巻19の14 「讃岐の国の多度の郡の五位、法を聞きて即ち出家せる物語」
巻19第14話 讃岐国多度郡五位聞法即出家語 第十四
https://yatanavi.org/text/k_konjaku/k_konjaku19-14
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