六の宮の姫君 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字旧仮名
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感想 : 4
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感想・レビュー・書評

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  • 初めてスマホで電子書籍で読んだ。というのも北村薫の同名小説「六の宮の姫君」を読んでて、これは芥川龍之介のこの短編小説を書いた意図をさぐっていくちょっと変わったミステリーなので、読んどく方がよりわかりやすいと思って読んだ次第。
    時に流されて生きるしかないお姫様の哀れなお話。
    「今昔物語」が元ネタらしいが、確かにどういう意図で芥川が書いたのか謎。なぜ最後に突然慶滋の保胤が出てくるのか?

    それにしてもこういう昔の名作を無料でダウンロードできてすぐ読めるなんて、なんて便利な世の中なのでしょう!

  • 久しぶりに読み返してみました。
    確かに慶滋保胤がかなり唐突に出ておりますね。いままで気がつかなかった。

    芥川龍之介が今昔物語を元ネタにしているのは存じておりましたが、このころは全般的にそういうのが流行っていたのですかね。大正デモクラシーというやつでしょうか。

  • 芥川の古典シリーズ。
    六の宮の姫君は、恋も知らぬ間に相手に身体を委ね、その運命をただ果たすよりほかなかった。抗う術は何一つなく、琴を弾き、歌を歌って暮すよりほかなかった。
    生き死になんて同じことだと知ったのにも関わらず、その自覚は男との再会によって儚く壊されてしまった。
    最期の仏の救いさえも人の手にはどうにもならぬことだと思い知らされ、ただ冷たい風が吹き抜ける中、嘆く声は人々の耳に残る。
    ひとはただ生きてただ在って、死んでいくだけ。だからこそ、儚さ、哀しさ、魂の善さがまぶしい。

  • ●北村薫の作品に同名のミステリ作品があったので何か関連があるのかな…と思って読んでみたけど、よくわからなかった(´д`;)
    ●六の宮の姫の生き方というか、彼女自身のうっすらとした意志のようなものは感じたけれど、それ以上に流されるままというか。うーん、なんだかちょっと納得がいかない感じがしないでもない(´・ω・`)

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