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青空文庫 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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清水の観音様はやっぱりすごいんだなあ(この間のブラタモリの再放送思い出しながら)。現実的に言ってしまえば吊り橋効果とか思い込みだと片が付いてしまうものなんだけど、なんだか不思議な感じになっている。観音様のオミトオシなんですかねえ。
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「運」 1917年(⼤正6年)
原典は、ただの貧しい女が夫が盗人なのを見抜き、あわてて逃げる、あとで夫が検非違使につかまるのを見るだけのシンプルな筋。
☆女は西の市で、績麻の店を出している
注;東西の市というのは官制の市場で、統制されているのでそうぽっと出では店は出せないと思われる。がそれはさておき。
☆女の母が白朱社の巫女で狐を使う噂を立てられる
☆清水の観音で背むしの僧の陀羅尼を聞く
☆欲にかられてもらった絹を取りに帰る
☆庫のなかに年寄りがいて弾みでその人を殺してしまう
☆このような加護なら考えものだと思う陶物つくりの爺さんと、ひたすら現生利益を願う青侍。
なんかは芥川のつけたし(創意)である。
色々な読み方が可能なように書いてある。
【題材となった古典作品】
『今昔物語集』 巻16の33 「貧しき⼥、清⽔の観⾳に仕へて盗⼈の夫にあふ物語
巻16第33話 貧女仕清水観音値盗人夫語 第卅三 -
信じることで与えられる幸せと信じることによってそれが実際に起こることによって与えられる幸せのどちらが本当の幸せなのか真剣に考えてみると難しいものである。幸せとは目に見えないものだが精神的に自分が幸せと感じたら幸せなのか、しかし肉体的に感じることが幸せのような気もする…ではやはり幸せはお金でしか感じられないのかというような考えになってしまいますがこれは答えのない問題かと思います。人によって価値観は違いますし感じ方や考えも違うので翁一人の考えを聞いてうのみにするものではないと思った。
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スッキリ爽快とはいかない話だったが
考えさせられる話だった。
芥川竜之介の作品





