0to80108さんの感想
2024年7月22日
この本は太宰治のアルバムについてのお話で、読んでいてとても楽しかったです。時々「どうして私はこんなに、あか抜けないのだろう」という写真に対する自分の言葉や自分への批判が描かれていて非常に面白かったです。また、本を読んでいる私自身も太宰治に本当にアルバムを見せられながら話をしているような気持ちになり、そこがこの本の魅力なのではないかなと感じました。「かぼちゃのように無神経」など表現もとても興味深かったです。 ほぼ他者をよく言うことが多く、自分へは批判が多いのが少し不思議でそこも太宰治ならではの感じがしてとてもいいなと思いました。
1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。 自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。 「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」