雄志さんの感想
2016年4月2日
太宰の作品の中で一番好きな作品です。
samesakuraさんの感想
2022年7月16日
私は太宰治の作品をよく読みますが、その中でもこの作品はお気に入りです。なぜなら、太宰治作品の特徴の一つである、作者自身の卑屈さや暗さがよく表れているからです。この作品の主人公は「太宰治」がペンネームの男性であり、このことから主人公の心情は概ね作者自身のものだと思われます。作家という職業柄か、主人公は皮肉屋で何処か斜に構えたところがあります。後から登場する青年たちも負けず劣らず個性的な子たちです。全員自分事を賢いと思っていそうな口ぶりに、思わず笑ってしまうのではないでしょうか。登場人物同士の掛け合いが軽快で、文章量も少ないためさっくりと読めます。空いた時間に是非読んでみてください。
1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。 自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。 「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」