人間失格 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  • 昔読んだような記憶はあったが、青空文庫のことを知ったので もう一度読んでみた。

    人が生きることには いろいろなことがある。
    人によって いろいろな生き方がある。

    生き方によって 最後には 「人間失格」というような ことになるのかな… と 思った。

    今の自分の生き方が 苦しいことは苦しい。
    知り合いからは もっと力を抜いて 真面目に生きることをやめて わがままになってみたら? なぁんていわれることもあった。

    この主人公のような 生き方が 少しでも マネできたら また 別の生き方になったのかな と 少し うらやましい気持ちになったことも 事実。

    しかし 自分の一生が終わる時

    いい人生だったな!!

    と言えるような 生き方をしたい とも思う。

  • タイトルからして暗い雰囲気で、読むのは相当難しいかと思っていたが、案外あっさりと読めてしまう。

    主人公は、酒、女、薬、共産主義思想に浸かり、まるで坂を転げ落ちていくように、人生が狂っていく。そして最後は精神病院に送られ、世間から忘れ去られていくのである。

    精神を病むと、社会から隔絶されていく感じになる。その絶望感は味わったことのある人間でないと分かるまい。多くの場合には、その絶望感と共に時が過ぎていくものだと思うが、本書の主人公にはその自覚はなく、終着地点が精神の崩壊だったというべきか。

    社会からの隔絶は、自分の生きる意味を見失わせ、未来への希望や意欲すらも奪っていく。そのような中にあって、本書で描かれている主人公の味わう感覚はリアリティに溢れている。そこには、個人の感じる孤独感は、その人だけに感じられるものではなく、むしろありふれたことかもしれないと感じさせる。1人ぽっちになったと思った時に読むのに適しているのかもしれない。

  • 去年?一昨年?に続いての再読。
    岩井俊二監督『ヴァンパイア』が本作へのオマージュ
    ということを知ったので、映画を観て原作小説を
    読んだ上で、再読したくなった。

    以前読んだ時と同じように、
    この「人間失格」は問題なくすらすら読めた。
    だいぶ前に「斜陽」を物語序盤で断念してしまった程の
    苦手意識があったのだけれど、今なら問題ないかも。
    「人間失格」だけなのか、他もなのかは
    読んでみないことにはわからないけれど。
    これを機会に他作品も触れてみようと思う。

    人との関わり方という点では主人公に対して
    同族嫌悪を感じてしまう部分もあり。
    とはいえ女性にモテるという部分は現実にはないけれど…
    かつて筒井康隆が「人間失格」を
    “読者すべてに自分のことだと思わせてしまう書き方が凄い”
    と評したんだとか。
    人と関わる上で、演技してしまうという部分は
    誰もがきっと持っている部分であり、
    その過多により、この作品への感じ方も変わるのでは…。

    海外では、子供に対する性的虐待を表現してると
    捉えられてるらしい。
    捉え方の違いというのは面白い。

  • 十何年かぶりに再読。若い時に読んだ時より主人公の気持ちがしみじみ分かるような気がした。若い時は反感のほうが強かったような記憶がある。

    この人がもう少しルックスが良くなく、頭もよくなく感受性も鋭くなかったら、一体どんな人生になっていたのだろうと思う。
    私が思うに、世の中のほとんどの人はそんなに確固とした自分の軸など持っておらず、大なり小なりその場の流れに合わせて世を渡っているのであって、それを思えばこの主人公はそれほど特殊ではない。こんなことを言ったら当人は怒るか、へへへと笑うかどちらかであろうけど。

    竹一さんの言葉、判事さんの言葉は重たいと思った。とくに
    「女に惚れられるよ」は死刑?あるいは海外の判決にあるような何百年もの懲役刑の宣告みたいですね(苦笑)。確かに女と言うものは男を轢き潰す電車の車輪みたいなものかもしれません。ですが、主人公はやっぱりうまいこと自分に対して厳しいことをいってこない女性を選んでいるようです。

    宇野千代『色ざんげ』の主人公と違って、この人は自分が死にたくて仲間をさがしているようなので、その分ちょっと罪が深いように思います。

  • 勝手に想像していた内容よりも、ドロドロしてなかった。割と読みやすいが、共感できるかと言われれば無理と答えます。感覚的にわかる気もするが、実際には全然別の世界の話なんだろうなあって思いました。

  • いやーっ、なんというか。
    私にはどうもこの作品は理解できないです。
    どう評していいものやら。

  • 道化を演じなければならない気持ちはわかる。
    見た目の良さのせいで不幸になることもあるんだなぁ。

  • 暗いのに一筋の光が差し込むエンディングが好きだ。
    個人的には 失格>斜陽

  • 本作は太宰治が執筆したものではない。太宰の知人の知人である大庭葉蔵が執筆した手記を『人間失格』として太宰が発表したものである。太宰によると、この手記が書かれたのは昭和5-7(1930-33)年頃のようだ。

    太宰は昭和10(1935)年頃、東京・京橋のバーのマダム(本作に登場する、京橋のバーのマダムと同じ人物だと考えられる)と出会う。そして昭和23(1948)年、千葉県船橋市の喫茶店で再会する。その時に太宰がマダムから託されたのが、マダムの知人である葉蔵の手記である。同年、この手記を雑誌連載で発表し、今や太宰の代表作のひとつとして、世に知られている。

    太宰は葉蔵の写真を見て、彼のことを「狂人」と評した。そして手記から彼の生きざまを垣間見て『人間失格』とした。しかし葉蔵に関わった人はみな、太宰の主張と異なる評価をしている。本作にはそんな周りの期待に応えようとした葉蔵の苦悩が描かれている。

    葉蔵の行動は目に余るものがある。しかし葉蔵は決して人間失格なんかではないと感じた。人に嫌われたくない、よく思われたいという、人間なら誰しも考えるような思いが人一倍強かったからこそ、周りの人に気に入られようと努力しただけだ。そしてその結果、人生に疲れ果ててしまい、あんな行動に出てしまったのではないだろうか。

    人生について今一度考えてみたい人におすすめの作品。

  • 電子書籍ということもあってさらさら読めた。思ったより読んでいてつらくはない。感情移入しすぎなかったし。最後のとこまでおもしろかった。話が展開していくので退屈はしない。

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