愛撫 [青空文庫]

  • 青空文庫 (1999年1月11日発売)
  • 新字新仮名
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感想 : 8
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青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • 初めは残酷な思考をするなぁと思ったが、最後まで読むと、底には猫への愛があるように感じられた。
    この作品を読んで、猫という生き物の尊さは、あの生命力にあるのではないかと感じた。
    本文の中で、化粧道具について苦言を呈しているように、パーツに分かれてしまった猫に猫としての良さは無いだろう。
    猫の耳に触れたときのあの反発力、爪の力強さ、毛並みの美しさ、体温、足の裏の湿り気に至るまで、全てが猫を構成する素晴らしい要素であり、生命力の所以である。
    梶井基次郎が猫好きだったのかは知らないが、こんな文章は猫好きでない限り生み出せないと思う。


  •  猫好きの方にはお勧めしない方がいい作品。悪い意味ではないのです、親切心で。いや、悪気はないと思うのだけれど、興味があったんだと思うのよね、未知に満ち溢れた猫の耳について。
     猫の爪がなくなったら……の想像がなんだかかわいい。ショックで死んでしまうのではとか、序盤で猫好きに喧嘩を売るかのような(決してそんなことはないのだけれど)事を言っておきながら、そんな心配をしてしまうのってw
     最後のところは経験された方もいらっしゃるのでは?

  • とある漫画に登場し、気になったので読んでみました。短くて読みやすかったです。
    別に猫の耳をパチンとしてみたくはならないかな。

  • 猫に対して、梶井基次郎のサドな部分が急に出てくる。とても好き。

  • 猫好きにとっては読んでいて辛いというか腹が立つ話。でも最後は…。後味がなんだか悪いのは、自分が猫好きだからだろうか?

  • 夜、歩いて帰りながらクスリとしつつ読んだ。
    猫の足の裏を想像しつつ家に着いた。

  • 噛んじゃった……!

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著者プロフィール

明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『檸檬』(梶井基次郎+げみ)がある。

「2021年 『Kの昇天』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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