よだかの星 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
4.11
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本棚登録 : 51
レビュー : 8
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • この本の題名が忘れられなくて、もう一度読んでみようと思ったら、宮沢賢治の本だったのですね。小学生の時に読んだことがありますが、読んで初めて泣いた本でした。大人になって読んでもまだ泣けました。心優しいよだかが他の鳥から虐げられて、それでも逃げずに焼け死んでもいいからと空に向かう姿に心を打たれました。

  • 好きなとある歌手グループのCDにて、「よだかの星」という歌が収録されており、それが宮沢賢治のよだかの星を元に作ったと知り、聞く前に原作を知ろうと読んでみた。タイトルは知っていたのだが、なかなか読む機会のなかったお話。はじめはよだかが悪口を言われたりして可哀想な話かと思えばそうではない。食物連鎖の一部を垣間見、今まで食べ物であった存在を尊い命だと知る。しかし、一度では話の全てが消化できない深い作品だと思った。よだかの星になったシーンは感動というよりは悲しさが募る。何度も読みたい作品。

  • とても美しい話だ。色々な読み方もできる。よだかが虫を食べて泣くシーンは胸が苦しい。
    2014/8/16

  • 宗教的な物語だと思った。最初よだかは自分に罪はないと思っていたけど、自分の命は他の命の犠牲の上に成り立っている事に気付いてしまった。そんな命も無意味に奪われようとしている虚無。醜く生まれても、蔑まれても生きてきたけど、純粋な心は自分の罪に耐え切れず神様に救いを求めたのかな。自分の罪深さを悟ることが信仰の原点だと思う。よだかは永遠の天界で生きてるんだろう。

  • 漫画『テガミバチ』を読んでから気になっていたので。

    容姿が醜くいうえに、タカでもないのに「よだか(夜鷹)」という名前なので、タカにいちゃもんつけらる可哀相な鳥・よだか。「みにくアヒルの子」っぽい設定だけれど、よだかは美しい親がいるわけでもない。絶望したよだかは、星になりたいと願うが、星座の対応も冷たい。

    ただただ、よだかが可哀相なお話し。

  • 読み終えた後、「感動」という一つの言葉に収めきれなかった。自分の語彙力では表現しきれない複雑な感情だった。
    みにくい鳥が最後は美しい星になって永遠の輝きを得た・・・という美しい見方と、辛辣ないじめを受け、自殺の道を選んだよだかの末路・・・という両方の捉え方が出来て、涙、涙。
    この道しかなかったのだろうか。

    いじめ、縦社会、弱肉強食・・・さまざまな捉え方が出来る。
    印象的だったのは大犬座の言葉。「たかが鳥じゃないか」という台詞。
    鳥の世界では大きな問題でも、周りから見ればどうでもいいような問題。よだかも星からすればただの一羽の鳥なんだなあ。もっとよだかが色々な世界を知っていれば「逃げ道」はあったのかもしれない。

    いったいどんな気持ちでよだかの星は「今でもまだ燃えて」いるのだろう。

  • 新潮文庫の「新編 銀河鉄道の夜」に収録されてる
    ものをまとめて読んだ中での一篇。

    初めて読む。
    宮沢賢治は、童話作家なのだなと再確認。
    グリム童話を例に挙げるまでもなく、
    童話は暗くて、毒のあることが多いのだろうけど、
    この「よだかの星」も悲しみのある物語。

  • 辛い時、悲しい時、泣きたい時にさっと読めるのでよく読みます。ううっ(´;ω;`)

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著者プロフィール

宮沢賢治(みやざわ けんじ)
1896年岩手県花巻市に生まれる。中学生の頃から短歌制作を開始し、盛岡高等農林学校卒業後、童話を書き始める。1921年に稗貫学校(のち花巻農林学校)の教師となり、詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を刊行。26年農学校を退職して、みずから農民となり、33年に37歳で病死。主な作品に、童話「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」、詩「永訣の朝」「雨ニモマケズ」などがある。

「2019年 『セロひきのゴーシュ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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