悟浄歎異 ―沙門悟浄の手記― [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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レビュー : 5
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感想・レビュー・書評

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  •  沙悟浄を主人公にするという発想も面白いし、描かれている内容も面白い。
     下手すれば二番煎じのパロディやお笑いになってしまいかねないテーマですが、本作品はなかなか深く考えさせられます。
     よく考えれば、私も沙悟浄のような頭の中で無駄に考えてばかりで行動が伴わないタイプなのだった。
     もっと若い時代に読んでおきたかった。 
     中島敦の『わが西遊記』、完成して頂きたかった。読みたかった。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20170417/p1

  • 『悟浄出世』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/7/002521のその後。
    頭でっかちで動けない悟浄からみた仲間3人の分析。
    ネガティブにしてぐだぐだな考察独り語り。

    ああなんか、うん、そういう感じ。
    清廉な師匠への軽蔑と尊敬、まじりけなしのヒーロータイプな悟空に対する憧れと劣等感、単純なだけでない八戒への警戒と信頼、とか。
    並はずれた人たちのそばにいてあくまで秀才どまりの努力家の、卑屈な自負に先日読んだ『駆け込み訴え』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/B009IX8IZ4を連想した。

    この鬱陶しさスキスキ。

  • 悟浄から見た西遊記。
    悟空への憧れ、三蔵への敬愛の原因究明、八戒への憧れ。
    そして、何も特徴のない、行動の情熱を持たない自分への叱咤。

    夜の星を見ながら考える。
    彼は、三蔵の一番の理解者なのかもしれない。悟りに、近い男。

  • 冒頭の「竜に変化しようとする!」やりとりが、いきいきとしていて好き。思索的な沙悟浄……ほんと、三者三様だねぇー。

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著者プロフィール

中島敦

一九〇九年(明治四二)、東京・四谷に生まれる。三〇年、東京大学国文学科入学。三三年に卒業し、横浜高等女学校に国語科教師として就職。職の傍ら執筆活動に取り組み、「中央公論」の公募に応じた『虎狩』(一九三四)で作家としての地位を確立。四一年七月、パラオ南洋庁国語編修書記として赴任。持病の喘息と闘いつつ『山月記』『文字禍』『光と風と夢』等の傑作を書き上げる。四二年(昭和十七)、職を辞して作家生活に入ろうとしたが、喘息が重篤となり、同年十二月に夭折。

「2019年 『南洋通信 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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