南島譚 01 幸福 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • パラオに伝わる昔話。村の長老から奴隷のようにこき使われていた男は、ある日長老と自分が逆転したかのような夢を見る。細部に亘りリアルな夢を見続けた彼は、現実でも生気を取り戻していく。一方長老もまた、自分と彼が入れ替わった夢を見ていた。夢の中での苦役に耐えかね、日々弱っていく長老。下男が見ている夢の話を聞くに及び、自分が夢の中でどんな辛い目に遭っているか訴える。しかし下男は、そんな辛さは疾うに知ってますが何か?という顔。そりゃそうだ。夢が幸せなほど現実が辛いというセオリーをひっくり返す衝撃。『うつし夜は夢、夜の夢こそまこと』というアレか。違うか。

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著者プロフィール

中島敦

一九〇九年(明治四二)、東京・四谷に生まれる。三〇年、東京大学国文学科入学。三三年に卒業し、横浜高等女学校に国語科教師として就職。職の傍ら執筆活動に取り組み、「中央公論」の公募に応じた『虎狩』(一九三四)で作家としての地位を確立。四一年七月、パラオ南洋庁国語編修書記として赴任。持病の喘息と闘いつつ『山月記』『文字禍』『光と風と夢』等の傑作を書き上げる。四二年(昭和十七)、職を辞して作家生活に入ろうとしたが、喘息が重篤となり、同年十二月に夭折。

「2019年 『南洋通信 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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