山月記 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  • 大人になってから読むと全然印象が違います。染み入る。

  • いつだろう、中学か高校の国語で読んで以来の再読。
    今だからこの作品の悲しさ深さがよくわかる。
    こんなの学生が教えられたってわかるものじゃないだろうに。
    人に批判されることを嫌い、恐れて、だれにも教えを乞わず、自己の才能のみに頼って大詩人になろうとするなんざ、いまでも小説家志望の人には耳の痛い現実そのものだろう。
    たくさんの警句もちりばめられていて、何のために生きるかわからないまま生かされている、とかいうのもいかにもそんな感じ。
    びっくりしたなぁ、こんなに深いものを国語でやっていたんだ。

  • 高校以来の山月記。無駄のない美しい文章で言うことなし。なのに私の心に響いてこなかったのはなぜ?
    時間をあけてまた読んだら変わるかな。
    もう一度挑戦したいと思う。

  • 子供の頃教科書に載っていて、心打たれた作品。短いのに、そのなかにいろいろなことが凝縮されているように感じて、当時圧倒されたのが懐かしい。20年経った今、改めて読んでみたが、子供の頃以上に、主人公の言葉ひとつひとつが胸に刺さる。とても短い作品なのでおすすめ。

  • 最近、入眠時の暗がりの中でiPhoneの青空文庫アプリを使って、過去の『文学』を読んでます。分かったふりしながら。

    本作は、「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」を克服し切れずに虎になってしまう男の心情を描いた中島敦の代表作。

    教訓がストレートに伝わってきますね。

  • 教科書に載っていた。近代文学が大嫌いな私だが、この作品は好感が持てる。『臆病な自尊心と尊大な羞恥心』という言葉を知った時、あまりにも自分のこと過ぎて、一生忘れないと思うぐらいの衝撃を受けた。

  • ざっくり痛い。
    友人に感情移入するなら痛いだけでいいけれど、主人公に感情移入するとどうしていいかわからなくなる。

    思ったより読みやすくてびっくり。

  • 学生の頃に教科書で読んで妙に印象に残った作品。
    森見登美彦の新釈走れメロス、他4編を読んで改めて原典に触れると、やっぱり何か不思議な魅力のある話。
    臆病な自尊心と尊大な羞恥心という言葉が相変わらず刺さる。

  • 切ない…。哀しい。痛い。簡潔だけど深い。
    袁傪が書き留めた詩が、後に有名になれば、李徴も浮かばれるでしょうけれども、それも無さそう・涙。

  • 分からない単語ばかりで雰囲気で読みました。
    理解者がいなくて孤独になってしまい道を見失い自分がわからなくなってしまう恐怖は覚えがあります。順番や原因は人それぞれですが。

    家族や理解してくれている人達は大切だと身にしみます。

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著者プロフィール

東京都生まれ。1926年、第一高等学校へ入学し、校友会雑誌に「下田の女」他習作を発表。1930年に東京帝国大学国文科に入学。卒業後、横浜高等女学校勤務を経て、南洋庁国語編修書記の職に就き、現地パラオへ赴く。1942年3月に日本へ帰国。その年の『文學界2月号』に「山月記」「文字禍」が掲載。そして、5月号に掲載された「光と風と夢」が芥川賞候補になる。同年、喘息発作が激しくなり、11月入院。12月に逝去。

「2021年 『かめれおん日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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