手袋を買いに [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 6
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • 最近本を読む習慣がなくなっていたため復活に向けて青空文庫で。小学校の教科書に載っていた作品。おかあさんの最後のことぱ、問題になってたなぁと思い出す。意味深長。

  • 「決して、こっちの手を出しちゃいけないよ、こっちの方、ほら人間の手の方を差し出すんだよ」
    狐の親子の暮らす森にも寒い冬が訪れ、牡丹色になった子狐の手をみた母狐は、毛糸の手袋を買ってやろうと思いつきます。狐の坊やは片方の手を人間の手に変え、街へ手袋を買いに行きますが……
    果たして坊やは、無事手袋を買うことが出来るのでしょうか。 親子の愛と人の温かさに、心温まること請け合いの名作。冬の足音が近付いてくるこの季節にぴったりの一冊です。

  • 有名な『ごん狐』を書いた新美南吉よるキツネの親子の物語。3,529文字。
    1943年に発表された作品だが、懐かしさがあるばかりで古さを感じさせない。

  • #感想歌 お金さえ貰えば商売差別せず母と子、狐・人もこいしい #帽子屋 はひょっとかしたら #コバライチ*キコさんだったと今日気が付いた

  • DS文学全集収録作品。
    幼少の頃に絵本で親しんでいた作品でもあり、DS版で読み返したら、もう、何度も読み返すほどお気に入りの作品になりました!!

    初めて雪を見て「あっ、眼になんか刺さった」
    冬の寒さに「お手々がつめたい、お手々がちんちんする」
    初めて街の灯りを見て「お星さまは、あんなに低いところにも落ちてるのねえ」
    って!!
    きつねの子どもが、いちいち可愛すぎる♡

    そんなきつねの子の、はじめてのおつかい物語です。
    さてさて、きつねちゃん、ちゃんとおつかいできるかな?(笑)

    最後の母さん狐のセリフ、「ほんとうに人間はいいものかしら」がまた深いですね。
    芥川龍之介の『河童』や太宰治の『人間失格』にも通じる、世の中の人間たちの意地汚い部分に辟易しているような、そんなメッセージ性を感じさせます。

  • すぐに読める癒されるお話。
    最後のお母さんの言葉がいろいろ考えさせられるけど。

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著者プロフィール

1913年愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校卒業。教師をしながら創作活動を続け、童話・小説・詩など多くの作品を残す。代表作に、『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』『おじいさんのランプ』などがある。1943年咽頭結核により、29歳の生涯を終える。

「2021年 『新美南吉童話集 ごんぎつね・手ぶくろを買いに など』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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