嘘 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 横浜だかどこからのよくウソをつく転校生、太郎左衛門。彼に何度も騙された主人公たちだが、最後には切羽詰まった場面では人間ウソはつかない、分かり合えると確信する。話自体より、めくらを演じる太郎の姉から感じられる独特の迫力や、太郎の左右の眼の大きさから全く違う二面性を一人の中に見出す少年の眼力に文才を感じた。

  • 太郎左衛門の嘘は、皆の気をひきたい、仲間にいれてほしい、という意識が強く働いているように思う。
    田舎の子どもたちの素直さを面白がる心も感じるけれど、それ以上に、人と関わり中心人物として存在していたい気持ちが強いように感じた。
    太郎左衛門の左右非対称の表情の描写、家の描写等、不可解さや不気味さも感じさせながら、根底は同じ人間であるという着地点へ導く流れは、新美南吉らしい人間愛にあふれていると思った。

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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